2021年8月31日火曜日

『メガテン』ではお馴染みの将門公は天皇家の血筋であるから「大正天皇を出してもいいだろう」と思ったんだろうか…?

『真・女神転生』や『真・女神転生II』では将門公が出てくる…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)以前の『メガテン』シリーズでは、死後「祟り神」となった「平将門公」(天皇家の血筋だという)が出てくるイベントがあった。『真・女神転生』(スーパーファミコン他)や『真・女神転生II』(SFC他)などがそうだ。それ故に「アトラスと『メガテン』シリーズは呪われている」という噂が聞かれるようになったのだが…。まあ実際そんな気がする。だって会社自体、存続の危機に陥ったことがあるし(「インデックス」時代に…)。

『超力兵団(Soulless Army)』では将門公は出てこないが、続編『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(PS2)では隠しイベントで登場し、敵対するが倒せば悪魔合体で生成出来るようになる。

『超力兵団』で突然大正天皇を出したのは「天皇家の血筋である将門を出してもいいなら天皇も…」と思ったからか?

『超力兵団(Soulless Army)』以前の『メガテン』で、天皇が直接出てくるものは存在していない。しかしなぜ『超力兵団(Soulless Army)』ではどう考えても「大正天皇としか思えない重要な御方」(第七話参照。天皇とは言わずにぼかした描き方になっているが)を出したのだろうか? このゲームの時代背景的には「天皇が神だった時代」なので、出した方がシナリオが盛り上がるだろうと思ったのか、はたまた「今までの『メガテン』で、天皇家の血を引く将門公を出していたのだから、天皇を直接出してもいいだろう(ただし天皇とは直接言わない)」と思ったのか…。
だが何度でも言うけど、やはり多少ぼかした描き方であっても「天皇を直接『メガテン』に出す」のは危険すぎたのだ。私のような「反天皇制」の人間や左翼に見つかった時のリスクが大きいのと、嫌韓・嫌中の右翼やネット右翼にばかり好かれてしまうから。

2021年8月30日月曜日

第七話の鳴海は、実はヤタガラスと海軍の奴らとグルだったのかも知れない…。そして第七話を見ればヤタガラスは怖ろしい組織だって分かるだろう?

鳴海はむかしは陸軍に居たのだから、一般人とは違うはずだが…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第七話は、主人公・ライドウの上司である探偵の男「鳴海」がケガをした状態で「鳴海探偵社」(物語の拠点となる施設)に帰ってくるところから始まる。
これは、実はライドウの味方をする日本守護組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)と、ヤタガラスと繋がっている海軍の作戦であった。わざと海軍兵に鳴海を襲撃させて、彼を救いたければ「名も無き神社」へ来て「敵の呪いにかかったやんごとなき御方(どう考えても大正天皇である)」を救うように、と誘導するためだ。つまり鳴海は「天皇を救うための人質」とされたことになる。
ゲーム上では言わないけど、もしライドウが天皇を救う命令に従わなければ鳴海を殺すつもりだったのだと私は見ている。ヤタガラス関係者の海軍兵・川野定吉が「君が協力してくれれば彼もこれ以上苦しまなくて済む」などと言っているところからすればそうなる。つまりヤタガラスの命令を聞かなければ彼は死ぬかも知れない、と。
ただ、第拾話で分かるが鳴海は元々陸軍に居た人間だから、一般人とは違うはず。彼なら海軍兵が襲ってきても返り討ちにして、無傷で帰ってくることも可能だと思うのだが…?

実は鳴海もグルだったんじゃないかと思う…

私が思うに、実は鳴海もヤタガラス及び海軍とグルだったんじゃないか?
鳴海自身も、あの「やんごとなき御方」は天皇だと分かっていて、重要な御方だからどうしても救わないといけないことも分かっていた…、だが「天皇を救うために呪いを引き受けよ」と直接ライドウに言っても反発されるかも知れないから、わざと海軍兵にあまり抵抗せずにケガをして探偵社に戻り、ライドウに自分のことを心配させて「鳴海を救うために名も無き神社に行くように」誘導した、という可能性はあると思う。
でも、大正天皇を救ったとしても、鳴海のケガがすぐに回復するわけでは無いし、万一鳴海がケガのせいで死んだとしても絶対にヤタガラスは責任を取らないであろう。そう考えるとやはりヤタガラスは怖ろしい組織なのだ。

2021年8月29日日曜日

そもそも「呪いにかかっている」のであればさっさと祓えば済む話なのだが、なぜライドウにその呪いを負わせるのか? やはりヤタガラスの思想は教育勅語と同じく「天皇は神だから、臣民はその身を犠牲にしてでも護らねばならない」だろう?

第七話は何度思い返しても胸糞悪い話だ…


訳あって『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の第七話について改めて調査しているのだが、何度思い出してもあれは吐き気がするほど胸糞悪い話であり、私は絶対に許すことは出来ない。
これは何度でも言うが「敵に呪われた『大正天皇』(ゲーム上では「海軍と日本國にとって重要な御方」とぼかしているが間違いなく天皇だ)を命がけで救えと『超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)』に命じられる」話だ。逆に言うとこれは「右翼に喜ばれる話」なのも嫌なんだよ。
もう一度第七話でヤタガラスの使者が言うセリフを調べてみると、「呪いは祓えば治まる」みたいなことを言っているのに気付いた。それならさっさと呪いを祓えば終わる話なのに、なぜ「主人公のライドウがその身に呪いを引き受けて術者を倒しに行かなければならない」のか?

やはり「天皇は現人神だ」と思っているからだろう?

これは、表向きには「天皇の身に降りかかった呪いをその身に引き受けることで呪いの元を追い、呪いをかけた術者を捜し出すため」と言われるのだが、本当の理由は「天皇は神で、日本にとって重要な御方だから、その身を犠牲にしてでもお救いしなければならない」と主張するためだろう。
そもそもヤタガラスのモデルは「天皇を現人神として崇拝させた国教・国家神道」としか思えない。だから、ヤタガラスの思想もまた国家神道と似たようなものであり、国家神道から生まれた「教育勅語」とも似通っているのであろう。教育勅語の教えには「臣民は、日本に危機が迫ったらその身を捧げて国家と天皇・皇室を護りなさい」というものが含まれている。どう考えても第七話のシナリオにそっくりである。
第七話をこのような「ライドウが呪いを引き受け、身を犠牲にしてでもその『日本國にとって重要な御方』を救う」話にしてしまった以上、「あの『御方』は大正天皇以外の何者でも無い」と確定しているのだから、もはや「あれは天皇では無い」という言い逃れは出来ない。私はこのような「天皇家を神聖なものとし、大正天皇を救うために身を犠牲にすることを称賛する右翼ゲーム」としか思えない、この『超力兵団(Soulless Army)』の復刻には一切反対するし、『ライドウ(Raidou)』シリーズ自体の復活にも反対する。

2021年8月28日土曜日

第七話のあらすじに「我々に超過勤務手当て頂戴」と書いてあるがその程度で済む話かよ? それどころじゃなくて天皇を救えば将来戦争が始まるのに…

第七話は間違いなく「大正天皇を救う」話だ。儀式の名前が「大祓い」だから分かるだろう


何度も言っているけど、どんなに誤魔化しても『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第七話が「呪いにかかった大正天皇を命がけで救えと超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)に命じられる話」だという事実は揺るがないよ。ゲーム上では天皇とは言っていなくても。その証拠の一つとして、「ヤタガラスの使者のセリフに『大祓い』という儀式の名前が出てくること」がある。

本来は「大祓」(おおはらえ、おおはらい)と書くが、これは穢れを祓う神道儀式であり、神社で行われるものだが、宮中でも行われる儀式である。第七話で宮中儀式の名が出てくるだけでも「この人物は大正天皇では無いのか?」と分かってしまう人も居るはずである。

「超過勤務手当て」だけで済む話では無かろう…。人生を返せ、未来を返せと言うべきだ

第七話が終了した後、鳴海探偵社で第七話のあらすじ(鳴海が執筆したことになっている)を見ると最後に「我々に超過勤務手当て頂戴」とある。これは前も言ったが、第七話の序盤でヤタガラスの関係者である海軍の人間によって鳴海が怪我をさせられて、いわば「天皇を救うための人質とされた」ことと関係がある。しかし超過勤務手当てだけで済む話なのか? いや、それどころでは無い。鳴海のみならずライドウもまたこの件でヤタガラスにより酷く傷つけられたのだから、人生そのものを返せと言うべきだろう。
さらに問題なのは、天皇を救って天皇家を存続させれば、後に起こる日中戦争も、アジア・太平洋戦争も避けることが不可能になる点だ。大正天皇は軍の大元帥なのだし(ゲームでは海軍のみとされているがいずれは陸軍も指揮するようになるかも)、いずれ昭和天皇になっても変わりはしない。ヤタガラスは天皇を守護している組織だから、代替わりしても天皇守護は続けるだろうし、天皇が始める戦争(聖戦)に反対するはずが無い。
戦争になれば、鳴海もライドウも空襲により命の危機に晒されるし、「赤紙」によって二人とも召集されるかも知れない(鳴海は元陸軍関係者らしいが)。もし二人とも「聖戦」によって死んでしまったとしたら、それもすべてヤタガラスの責任になるのだ。例えそんな事態になろうとも、ヤタガラス関係者は一切責任を取らないだろうけど。本質は「天皇と国体さえ護れればいい」という組織なので。そう考えれば「超過勤務手当て」どころで済む話じゃないって分かるのではないか?

2021年8月27日金曜日

昭和天皇の側近であった軍人・阿南惟幾は切腹して裁きを免れたのだが、もしヤタガラスに「天皇陛下にお詫びするために自刃しろ」と命じられたらどうするのだ?

阿南惟幾は自刃したため裁かれなかったが…


2015年の映画『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督、半藤一利原作)でも描かれているが、昭和天皇の側近であった軍人・阿南惟幾は終戦当日に切腹して死亡したため、東京裁判で裁かれることは無かった。もし自刃していなかったら、彼も囚われて裁かれ死刑になっていたかも知れない。彼が自刃したのは「天皇にお詫びするため」だろう。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の世界でも阿南惟幾はきっと存在するだろうけど、やはり終戦当日に切腹するのだろうか。

もしヤタガラスの上層部から自刃を命じられたらどうする?

『超力兵団(Soulless Army)』の主人公・ライドウの味方をするのは大正天皇守護組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)なのだが、このゲーム上の将来でも確実に「昭和天皇」が即位する日が来るだろう(ゲーム上では大正時代が延ばされているが)。そして天皇が代替わりしてもなお天皇守護を続け、「聖戦」(天皇の戦争)を支持することになろう。
そして日本が戦争に負けたらどうなるのだろう。もしかしたら、ヤタガラスに関わった者には「天皇陛下にお詫びするため、全員自刃しろ」と、上層部より命令が下る可能性はある(その後上層部の者も自刃するかも知れない)。無論、ライドウでさえも例外では無い。万一そんな事態になったら、ライドウはどうするのか? 命令に従うか、あえて逆らって生き延び、ヤタガラスを抜け出すのか…。

2021年8月26日木曜日

「平和の少女像設置」や「天皇の写真を燃やすこと」は右翼によると「日本人を傷つけるもの」らしいが、こう言う奴らには「天皇を救う話は反天皇制の人や在日の人を傷つける」という主張は理解出来ないのだろう…

「表現の不自由展」で…


一頃「表現の不自由展」という展示会が話題になっていた。「平和の少女像」を展示したり、「昭和天皇の肖像を燃やすパフォーマンス」などが右翼の怒りを買ったらしく、右翼からの脅し・妨害のため、会場によっては中止せざるを得なかったようだ。
右翼にとっては、日本軍「慰安婦(性奴隷)」制度を象徴する「平和の少女像を展示すること」や、「天皇の写真を燃やすこと」は「日本人を傷つけるもの」であるらしいが、さっぱり理解出来ない。かつて日本軍「慰安婦(性奴隷)」制度があっことを忘れぬための像のどこが日本人を傷つけるのだ? 昭和天皇は戦犯なのだから、肖像が燃やされても当然だろう(本当はそれだけでは済まなかったはずなのに…)

「このゲームは反天皇制の人を傷つける」という抗議は受け付けないのか?

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)は、端的に言えば「大正天皇守護組織・超國家機関ヤタガラスの命令で天皇を救ったり、天皇に歯向かう輩を倒して国体を保持する」のが目的のゲームだ。このゲーム内容は、「反天皇制の人や、在日の人、中韓の人を傷つけるものである」と私は思っているが、どうせ右翼には理解出来ないだろう。
「天皇好きな日本人を傷つけるから止めろ」という抗議には簡単に屈してしまう者は多いのに、なぜ「反天皇制の人を傷つけるから止めろ」という抗議はなかなか受け付けてくれないのだろうか。「右翼の抗議は怖いが、反天皇制の人や左翼の抗議は大したことは無い」とでも思っているのか?

2021年8月25日水曜日

もしも昭和天皇が裁かれて処刑されたとしたら、ヤタガラスの関係者もまた同じような運命を辿るのかも知れない。ライドウでさえも例外では無いのだ…

もしも東京裁判で天皇が裁かれていたとしたら…


日本の敗戦後、アメリカはあえて昭和天皇を裁かず、軍部の人間などを裁き処刑したのだが、もしも昭和天皇が裁かれて処刑されていたとしたら、日本の未来もまた違ったものになっていただろう。天皇制は廃止されたかも知れない。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)のラストダンジョン「アカラナ回廊」(ゲーム上での未来を垣間見ることの出来る場所)では東京裁判は描かれないが、将来この裁判も確実に起きるだろう。このゲームの場合、その裁判は史実とはまた違うものになる可能性はあると思う。

天皇を守護していたヤタガラスの関係者も処刑される…?

『超力兵団(Soulless Army)』に出てくる、主人公・ライドウの味方をしている「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)は「大正天皇と国体を守護する組織」なのだが、このゲームの将来、天皇が代替わりしても相変わらずヤタガラスは天皇守護を続けるだろう。そして天皇が戦争を始めると言ったら止めることはしない。「天皇守護」とはそういうものだ。
このゲーム上での戦後、もしも東京裁判で天皇の戦争責任が裁かれて処刑されるならば、天皇を守護していたヤタガラスの関係者も全員捕らえられて裁かれ、処刑される可能性はある。そうだ、それはライドウも、鳴海も、ヤタガラスの使者も、川野定吉(海軍兵士)でさえも例外では無い。
もしも、ライドウに対して「軍の大元帥である天皇を守護する組織に仕えたこと自体が人道に対する罪である」との裁きが下ったとしたら、彼は何を思うだろうか。

2021年8月24日火曜日

鳴海は第拾話で「日本を破壊しようとする者たちと、ヤタガラスの両方に足搔いてやる!」と言うべきだったんだよ…

いくら「人として足搔いてやる」と言ってもカッコよくないよ…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第拾話で、敵のスクナヒコナを倒した後、仲間の「鳴海」(探偵の男)と話すとこんなことを言う。

「神だなんだの復讐やら、一握りの奴らの都合やら…。そんなもんで世の中の皆が振り回されていいわけがない。ヤタガラスの指示なんかじゃない、俺は一人の人間として足掻(あが)いてやる!」 

「一人の人間として足搔いてやる」…、一見カッコいいことを言っているように見えるけど、私に言わせてもらえば全くカッコよくないよ…。
というのも、このセリフは結局のところ、日本と天皇を守護する「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)と同じこと(敵対勢力から日本を救う)を今後も自分が続ける、と言っているわけだからね。

「日本を破壊する者にも、いずれ日本を破壊に導くヤタガラスにも足搔いてやる」、と言わなければ…

何度も言うが、このゲームの時代(1931年の日本。元号は架空の「大正二十年」)において「天皇を守護する」とは、「将来天皇の名の下に行われるアジア・太平洋戦争に積極的に参加する」ことを意味しているので、「ヤタガラスに従い続ければいずれ戦争に負けて大日本帝国は消滅する」という未来が確定してしまう。そう、ヤタガラスを滅ぼさない限り、いくら「日本に仇名す輩」を倒したとしても将来の日本崩壊は免れない。これはラスボスの「伽耶に憑きし者」も言っていたことだ。
鳴海は第拾話で「現在日本を破壊しようとする奴らにも、将来日本を破滅させるヤタガラスにも足搔いてやる!」と言わなければ何の意味も無いってことだよ。そして「ライドウよ、俺には何の力も無いから、お前が両方を滅ぼしに行ってくれ…」とライドウに頼むべきだった。

2021年8月23日月曜日

「スクナヒコナは倒しても仲魔に出来ない」理由は何なのだろう? もしかすると「デビルカルテ」の存在が原因では…?

スクナヒコナはなぜか仲魔に出来ない…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)では、倒すと悪魔合体で仲魔に出来るボスキャラも居る。「アビヒコ」、「ナガスネヒコ」、「ヒトコトヌシ」、「ミシャグジさま」などがそうだ。だが、第拾話で戦う「スクナヒコナ」は仲魔に出来ない仕様である。これはどういうことだろう。他の国津神は仲魔になるのだが…。
単に、スクナヒコナは気味の悪いグラフィックだから「仲魔にしたくない」と思われてしまうから、かも知れないが、別の理由もありそうだ。

そもそもスクナヒコナの設定自体が本来とは違うので…

本来のスクナヒコナは、『古事記』によれば海から船に乗って渡って来て、「オオクニヌシ」と共に国造りをした後「常世の国」へと去った神だと言われる。決して「天皇に逆らったりするような神」では無い。また、「一寸法師のモデル」とも、実は韓国から渡ってきた「韓神」とも言われている。
もしスクナヒコナを仲魔に出来るようにしてしまうと、デビルカルテにおける解説もそのように書かなければならないが、そうなるとゲームのストーリーとは矛盾が生じてしまう。このゲーム上では「日本に復讐を誓う神で、敵将・宗像に憑依していた」ことになっているため、本来の「オオクニヌシと共に国造りをした」話とは合わない。「韓神」という説も書いてしまうと、「日本人のライドウが韓国の神を倒した」ことになるので、「このゲームは嫌韓を煽るものか」と思われかねないし…。もしかすると、そういう理由で「倒してもスクナヒコナは仲魔に出来ない仕様にした」可能性はあると思っている。

2021年8月22日日曜日

きな臭いパッケージの『メガテン』は『超力兵団』以降は無くなってしまったが、やはり警戒されるからか…?

『超力兵団』のパッケージだけ『メガテン』シリーズ中では浮いている…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)のパッケージには、敵の軍人・宗像が大きく描かれていたり、バックには戦艦が描かれていたりと、妙に「きな臭い、ミリタリー臭のするイラスト」が使われているが、他の『メガテン』シリーズでは見られない独特のものである。そしてその後の『メガテン』シリーズではきな臭いパッケージイラストのものは無い。『真・女神転生IV(Shin Megami Tensei IV)』(ニンテンドー3DS)、『真・女神転生V(Shin Megami Tensei V)』(Nintendo Switch)もそうだ。すべての歴代『メガテン』シリーズのパッケージを並べたら『超力兵団(Soulless Army)』だけ異様に浮いて見えるのでは。

やはりミリタリー系イラストは警戒されるから…?

『超力兵団(Soulless Army)』は『メガテン』中でもマイナーな作品であるが、パッケージの「異様な雰囲気」からメガテニストでも手に取らなかった人が多かったのも一因なのかも知れない。「日本の軍人とか巨大戦艦とか出てくるし、他の『メガテン』より何かヤバそうな雰囲気…。手に取りづらい…」と。
続編『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(PS2)ではきな臭さは無くなっており、先ほども言ったようにその後はきな臭いパッケージイラストの『メガテン』は出ていないが、理由は「『メガテン』にきな臭いパッケージイラストは合わないし、見た人から警戒されやすいから止めろ、と上層部に言われたから」という可能性はある。

2021年8月21日土曜日

ヤタガラスの掲げる「正義」は隣国を苦しめるものだ! そしてライドウには、「自分は隣国から見れば敵なのだ」という自覚を持たせるべきだ!

ヤタガラスの掲げる正義は隣国を苦しめるものだった…


日本のRPGにおいては「正義の味方の主人公が悪を倒す」という「勧善懲悪」ものが主流である。スクウェア・エニックスから発売されている代表的な日本のRPG『ドラゴンクエスト(DragonQuest)』『ファイナルファンタジー(FINAL FANTASY)』にしても基本はそうだ。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)も、結局のところは「天皇守護組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)に仕える正義の味方であるライドウ(Raidou)が、帝都に仇名す者を倒して平和を取り戻す勧善懲悪もの」であるが、問題はこのゲームにおける「正義」が、実は「日本の隣国を苦しめるもの」だという事実である。

ライドウには、「隣国から見れば自分は敵だ」という自覚を持たせるべき

このゲームの時代は1931年(元号は架空の「大正二十年」となっている)だが、この頃の大日本帝国は「八紘一宇達成のために」韓国や台湾を植民地支配していた。八紘一宇とは平たく言えば「天皇の名の下に全世界を一つの『家』として治める」こと。
そう考えれば、ヤタガラスに仕えるライドウは「日本から見れば帝都を護る正義の味方」であっても、韓国や台湾から見れば「八紘一宇の名の下に我が国を踏みにじる敵」となるのは明白であろう。しかしゲーム上ではそのような描写は一切出てこない。ラスボスの一人「伽耶に憑きし者」でさえもそのようなことは口にしない。
このような描写を入れると、「日本は隣国を侵略などしていない」と歴史を捏造する右翼やバカウヨに抗議されたり、隣国を苦しめている罪悪感からゲームを続けることが出来なくなるプレイヤーも出てくるかも知れないから、あえて描かなかったのか。しかし、私としてはライドウに「自分は日本では正義の味方でも、隣国の人が見れば敵だったのだ」という自覚を持たせるような展開を入れるべきだったと考えている。
例えば、在日韓国人(朝鮮人)の住人と帝都のどこかで出会って、「私の祖国は今、天皇の名の下に日本に支配されている…、あなたはどう思うか?」と言われるとか、ライドウの正体が「天皇守護組織に仕えるデビルサマナー」だと知っている在日韓国人から「天皇守護組織のために働く貴方も、隣国の植民地支配に加担しているのだよ…」と言われる、など。
このゲームの原点と言える『真・女神転生(Shin Megami Tensei)』(スーパーファミコン他)では必ずしも「ロウ(Law)」サイドが善、「カオス(chaos)」サイドが悪とは決まっておらず、プレイヤーが決めることであるが、なぜこの『超力兵団(Soulless Army)』ではプレイヤー自身が「何が正義か」を判断することが出来ないのか…。多分、天皇守護のヤタガラスに逆らえるような展開も入れると、天皇崇拝の右翼から襲撃されるとでも思ったのだろう。

2021年8月20日金曜日

「中韓の反日(抗日)勢力のせいで日本に嫌韓・嫌中が増えた!」という言説は日本に都合のいいように捻じ曲げた説に過ぎない。実際は「日本人は昔から中韓の人を蔑視していた」だけだよ!

 

(※画像は筆者のコレクションより。イメージです)

「嫌韓・嫌中が増えたのは中韓のせい」という説は嘘である

バカウヨがよく「日本に嫌韓・嫌中が増えたのは、中韓の人が歴史問題などで日本に反発することに嫌気が差しているからだ。嫌韓・嫌中は中韓の反日(抗日)勢力のせいだ」と言ったりする。かの故・大沼保昭(「女性のためのアジア平和国民基金」に関わったインテリ)氏もそのようなことを著書で書いていた。しかしこの説は間違っている。
実際は「大日本帝国時代に天皇を神とした頃から日本人は『日本がアジアで一番偉い』と思い込んで中韓の人を見下すようになり、その時から今に至るまで日本には嫌韓・嫌中が蔓延している。近年はネットが普及したため、それが顕著に表れるようになった」というのが正しい。そのくせ向こうの人に責任を押し付けるなよ…。そんなことではいつまで経っても日韓関係・日中関係は悪いままだ。

『超力兵団』の世界でもやはりそうなるだろうなぁ…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の世界(1931年の日本。元号は架空の「大正二十年」だが)だって、表向きには分からないだろうが「アジア蔑視」の空気はあるのだ。何せこの時代の日本は台湾と韓国を植民地として搾取し、韓国人も日本に大勢働きに来ていたが、日本人は在日の人たちを差別していたのだから。
「天皇が居るから日本はアジアで一番偉い。他のアジア圏の人は日本人に支配されて当然」というアジア蔑視の価値観が浸透した時代の日本では、大正天皇を守護し日本を護る味方組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)がどんな思想を持つのかは、表向きには言わなくても何となく分かるのではないか? 「天皇を守護する」時点で、その「天皇が居るから日本は偉い、日本がアジアを植民地支配するのは正しい」という思想を共有していることになってしまう。すなわちヤタガラスもまたアジア蔑視であろう。
「天皇と日本を護る」思想は、「抗日のアジア人とは対立する」わけだから、ヤタガラスの味方をするのは…、「アジア蔑視思想を共有すること」でもある…。ライドウはそれに気付いているのか?

2021年8月19日木曜日

明治もの、大正ものなどは警戒されやすいものだが、『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズ(特に初代)だったらさらに…

明治もの、大正もの、昭和ものは現代ものよりも「警戒されやすい」もの…


アニメ、マンガ、ゲーム、ラノベ、ドラマなど何でもそうだが、「現代時代を舞台にしたもの」より「明治時代、大正時代、戦中までの昭和時代」を舞台としたものは、一般層からは警戒されたり、嫌煙されることが多い(朝ドラ、大河ドラマなどの例外もあるが)。話の内容はどうであれ、「大日本帝国時代の日本を舞台としたもの」は戦争や軍人、戦闘機といったものが出てくることも多く、ミリタリー系のものを嫌う人はまず手に取らないだろう。
また、作者にそのような意図は無いとしても「明治時代や大正時代を称賛するために作ったものだろう」と言われることもある。近年は政府が「明治礼賛」を推進しており、明治時代の悪いところを覆い隠そうとしているので、それに危機感のある人からはさらに警戒されやすい。

『超力兵団』は時代背景的にただでさえ警戒されやすいものなのに、そのゲーム内容もまた…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)は1931年の日本(元号は「昭和六年」ではなく「大正二十年」)を舞台としている、という設定だけでも一般層からは警戒されやすいのだが、さらにこのゲームの内容も問題だ。何度も言っておくが『超力兵団(Soulless Army)』は端的に言うと「大正天皇守護組織を味方として、天皇を救い天皇に逆らう者を倒して大日本帝国を危機から護る」ゲームである。
これが、政府が明治礼賛を推進し、自ら歴史修正主義に走り憲法改悪を目指し、北朝鮮を敵視し朝鮮学校を差別するようなこの日本に相応しいゲームと言えるか? 政府寄りの右翼っぽい人間が見れば「天皇に逆らう者を倒すこのゲームこそ、美しい日本には相応しい!」なんて言うのかも知れないが、「右翼だけを喜ばせ、中韓の人や天皇嫌いを怒らせるゲーム」は、やはりこの日本には相応しくない。だからこそ『ライドウ(Raidou)』シリーズ再生には反対している。

2021年8月18日水曜日

北朝鮮を敵視し、朝鮮学校も「反日教育をしている! 北朝鮮と繋がっている!」と攻撃し差別するような日本では、『ライドウ(Raidou)』シリーズは本来出してはいけないゲームだったのでは…

北朝鮮に対する経済制裁によって苦しんでいるのは市民なのだが…


日本政府はミサイル問題や拉致問題などでやたらと北朝鮮を敵視し、経済制裁を続けるが、それによって善良な市民が苦しめられていることは考えていないのだろう。北朝鮮は確かに怖い国かも知れないが、経済制裁ばかり続けて歩み寄ることすら出来ないのでは何も解決しない。
同時に、日本では朝鮮学校に対する差別が続いている。「高校の授業費無償化の対象に朝鮮学校を含めないのは差別」と訴えても退けるような国だ。
国が朝鮮学校を差別するのは「北朝鮮と繋がっている! 反日教育をしている!」と言いがかりを付けているから。北朝鮮と繋がっていて何が悪いというのか。歴史の事実を教えることのどこが「反日教育」なのか。

こんな国では『ライドウ』シリーズは「出すべきでは無かった」作品なのかも…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の敵将・宗像が第伍話で語る言葉を思い返してみよう。

「よいか、ライドウ、よく今の国家を考えてみよ。大多数の民衆は貧困にあえぎ、一部の権力者だけが富を得る。国家は次々と都合の良い政策を打ち出し、弱者を抑圧していく…。おかしいとは思わんか? 本来、国は弱者の味方となるもの。それがこの国では昔から違っていた…。天津の神々に、多くの者が討伐されていったという歴史があるのだ」

宗像のセリフは、ある意味では在日韓国人の言葉のようにも思われる。「天津の神々に、多くの者が討伐されていった」というのは、かつての日本が天皇の名の下に韓国を制圧し、植民地として韓国人たちを抑圧したことの暗喩にも聞こえる。
「国家は次々と都合の良い政策を打ち出し、弱者を抑圧していく…。おかしいとは思わんか? 本来、国は弱者の味方となるもの。それがこの国では昔から違っていた…」というのも、戦後、北朝鮮と朝鮮学校を敵視し在日韓国人差別を続ける日本国家のことのように思えてくる。
こんな民族差別の横行する日本では本来、端的に言えば「大正天皇守護組織を味方にして、天皇にまつろわぬ『反日勢力』を倒す」のがコンセプトの『超力兵団(Soulless Army)』は「出してはいけなかった作品」だったのではないか、と私は思っている。だからこそ『ライドウ(Raidou)』シリーズ再生には反対するしかない。
もしも、『超力兵団(Soulless Army)』が現代を舞台としたゲームだったしよう。そうすると「現代の天皇を守護している組織が味方で、日本を破滅から護ることが目的のゲーム」になるのかも知れないが、敵は「日本にミサイルを撃ち込もうとする北朝鮮のエージェントたち」だったりして…。さすがにこんなゲームは「北朝鮮や在日韓国人への差別を煽る恐れがある」として発売出来ないだろうが、本来の『超力兵団(Soulless Army)』のシナリオも良く考えればそんな話なんだけど。

2021年8月17日火曜日

「ナショナリズムを否定するな!」とか言っているバカウヨはただの「似非ナショナリスト」だよ…。そして『超力兵団』は「ナショナリズム肯定ゲーム」としか思えない…

「愛国者で何が悪い!」とか言ってるバカウヨは似非愛国者だよ…


バカウヨは「我こそは愛国者!」とか「愛国心を持って何が悪い! 反日が嫌いで何が悪い!」と言いたがる奴が多いが、はっきり言うとこいつらは似非愛国者だよ。「ナショナリズムを否定するな!」と言う割には韓国人と中国人の愛国心は否定するからね。「中韓の人の日本への反発(主に歴史問題に関すること)」「中韓の人の愛国心から来るもの」とは思っていないらしい。

だいたい、真の愛国者なら過去の日本の悪いところをちゃんと認めて「二度と過ちは繰り返さない」と誓い、中韓の人とも仲良くするものだよ。歴史修正主義の言説を世界にばら撒き、「平和の少女像」を攻撃するバカウヨは日本の評判を下げるだけだ。そのくせ「日本スゴイ」とか思い込んでるのって本当にバカだなぁ、としか。

このゲームは「ナショナリズム否定ゲーム」では無く「肯定ゲーム」だとしか思えないが…

以前書いた記事。


この記事で『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)は「軍事社会や全体主義への警告だ、とする見方もあるだろうが、軍の大元帥だった天皇を守護している組織が味方である時点で台無しである」と書いたが、さらに言うと「このゲームはナショナリズム推奨ゲームでは無くナショナリズム否定ゲームである」とする向きもあるのかも知れない。しかし、このゲームの話はどう考えても「ナショナリズムを否定するようなシナリオ」では無いな。「天皇守護組織を味方として大正天皇を救い、天皇にまつろわぬ者を倒すシナリオ」のどこが「ナショナリズム否定ゲーム」なのだ? これでは「ナショナリズム推奨・肯定ゲーム」だろう。
『超力兵団(Soulless Army)』の第拾話で鳴海が「…宗像さんに悪魔がとりついていた、か…。一体、何があったんだろう。あの人はいつも国を想っていたのに…。この日本の為に…、という宗像さんの思い、それが悪魔に利用されたのだとしたら…。あまりに…、哀れじゃないか」と言うのだが、このセリフも「愛国心の行き過ぎを警告するもの」とはあまり思えない。私が思うに、むしろ「行き過ぎなければ国を想うのは大切なことだ」とでも言いたいのか? と。別に私は愛国心自体は否定しないが、行き過ぎると排他的になり、中韓の人などの差別に繋がる危険性があることは認識すべきだし、今の道徳教育で「郷土愛」の名の下に「愛国心」を子どもに教え込ませている事実も危惧しているのだ(今では「尖閣は日本の領土!」と学校で教えているらしいのも気がかりだ…)。


2021年8月16日月曜日

全国戦没者追悼式に今の天皇が出てきて「平和への思い」は言っても「自分の祖父が原因で大勢の人が殺された」とは言わない。ヤタガラス関係者は戦没者を追悼しないだろうが、ライドウは…?

全国戦没者追悼式で天皇が出てきたが…


昨日執り行われた「全国戦没者追悼式」で、天皇が出てきて「平和への思い」「戦没者への追悼」を述べていたが、本心からそう言っているのかどうかは分からないね。「戦没者に哀悼の意を捧げる」程度のことしか言わず、彼の祖父・昭和天皇が原因で、大勢の人が殺されたことについては絶対に触れないからね。
本気で戦没者を追悼するならば、「我が祖父の言動により戦争が起こり、多くの人々が殺されたことを心よりお詫び申し上げる」ぐらいのことは言うべきだ。

ヤタガラスは絶対に戦没者を追悼しないだろう…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)の天皇守護組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)は、戦後は恐らく廃止されているだろうが(モデルが国家神道だし…)、戦後になってもヤタガラスに関わっていた者らは「我々が天皇を護ってきたことが原因で、多くの戦没者を出したことをお詫び申し上げる」とは絶対に言わないだろう。奴らは結局、「神聖な存在である天皇」さえ生き延びてくれればそれで良かったのだろうし。大日本帝国は滅んだけど。
そしてライドウは、戦後何を思うのだろうか。彼も多分戦争に行かされることになるだろうが、無事に生きて日本に帰ったとして、焦土と化した東京を見たら絶望するだろうな。鳴海探偵社だって無事かどうかは分からないし、鳴海や朝倉タヱだって生き残っているかどうかは分からない。もしかするとこう思うかも知れない。
「私は…、東京を護ることが使命だったはずなのに…。だが、ヤタガラスの命令で天皇を救った結果こうなってしまったのだ…! 『ヤタガラスに従うことが東京を護ること』では無かった。ヤタガラスを滅ぼしておけば、東京を空襲から護ることが出来たに違いないのに…!」
彼は、元ヤタガラス関係者が戦没者に詫びないとすれば、怒りを覚えるだろう。そして自ら全国戦没者追悼式に出席し、「私は東京と人を護るという使命を持って、ヤタガラスに仕えてきた。しかしその結果、東京が空襲により焦土と化し、沖縄戦も勃発し、原爆が二度も落ちて大勢の人間が殺され、日本が一度滅んでしまった。そのことを心よりお詫び申し上げる」と語るのか?

2021年8月15日日曜日

私はライドウが好きだからこそ、過酷な現実から目を背けたくない。大正時代に甘い夢しか見られない人はライドウのファンになって欲しくないね!

 

(※画像は筆者のコレクションより。イメージです)

あえて過酷なことを書く理由は…

繰り返すが、私は『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)の主人公・ライドウ(Raidou)のことは好きだけど、このブログや別のブログ(はてなブログ)では結構過酷なことも書いている。戦争のこと、植民地支配のこと、このゲームでは無かったことになっている関東大震災や朝鮮人虐殺のこと、天皇制が持つ差別性、不敬罪、特高など。
それには何か理由があるのか、と問われるならば、「ライドウが好きだからこそ、史実の戦前日本の過酷な面から目を背けたくないし、他のライドウファンもそれを受け入れて欲しい」と思っているからだ。

大正ロマンに夢を見てるだけの人はライドウに関わって欲しくない

このゲームのテーマには「大正ロマン・大正モダンをゲーム上で再現すること」(このゲームは大正時代が延長している設定なので、本当は「昭和初期の再現」と言った方が正しいけど)も含まれるのだろうけど、大正ロマン・大正モダンはあくまでも「大正時代の一面を切り取っただけのもの」であることは知って欲しい。実際は過酷な時代であった(明治時代だってそうだ。政府はやたらと明治礼賛したがるけど)。
大正ロマン・大正モダンに夢を見るのは結構だが、現実のことも正しく知って欲しい。夢を見ているだけで過酷な現実から目を背ける人はライドウのファンになって欲しくない。特に歴史修正主義や嫌韓・嫌中にハマっている人は…。

2021年8月14日土曜日

本気で「大日本帝国時代の日本の悪かったところを否定する」のであれば、ヤタガラスも日本も滅ぼすくらいの話でないとダメなんだよ…

このゲームは「戦前日本否定のため」ではなく「美化するため」に作ったと言われてもおかしくないので…


以前の記事。


「『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)は大日本帝国時代の日本を称賛するものでは無く、全体主義や軍国主義への警告が描かれている作品だ、とする向きもあるだろうが、私は否定する。なぜなら『大正天皇を崇拝しているとしか思えない組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)を味方とする』など、天皇崇拝を称賛しているとしか思えない描写が含まれるからだ…」、といったことを書いた。
もう少し書きたいことがあるので続ける。

やはりヤタガラスと日本を滅ぼさなければ…

だいたい、本気で「戦前の大日本帝国の悪かったところを否定する」のが目的の作品を作るならば、徹底的に戦前日本と大日本帝国の悪さを否定しなければダメなんだよ。天皇を崇拝するのも、それが戦争や植民地支配に繋がったので「良くないこと」なのだが、それを否定するどころか、天皇守護のヤタガラスを味方としているわけだし(ヤタガラスを裏切る展開は用意されていない!)、やはり「このゲームは大日本帝国美化、戦前美化、天皇家美化が目的で作ったという側面はあるだろう」としか思えない。
本当に大日本帝国時代の戦前日本の悪かったところを全否定するのであれば、ヤタガラスを滅ぼして天皇制も終わらせ、大日本帝国も滅ぼしに行くくらいのスケールのデカい話でないとダメだ。

2021年8月13日金曜日

このゲームの世界でも近いうちに「満州事変」は確実に起こるよ…。「このゲームは架空の日本なんだから起こるわけない!」というのは通用しないんだよ

(※画像は筆者のコレクションより。イメージです)

満州事変が起きていない時代だとは思うが…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)は架空の1931年の日本(元号は「大正二十年」という架空のもの)を舞台としているが、史実では1931年9月18日に起きた「柳条湖事件」を発端とする「満州事変」はこのゲーム上の日本ではまだ起きていないように思われる。
ただ、いずれは両方とも起こることは確実だろう。未来が垣間見える「アカラナ回廊」ではそれについては描かれないとしても。なぜなら、この満州事変がきっかけで日本は日中戦争、そしてアジア・太平洋戦争へと突き進んだわけで、アカラナ回廊ではそのアジア・太平洋戦争について言及があるのだから。

「架空の日本だから起こらない!」というのは通用しないよ…

そう言うと、「このゲームは架空の日本が舞台なんだから柳条湖事件も満州事変も起きないよ!」と言う意見も出てくるかも知れぬが、いくら架空の日本、架空の元号であってもそれはあり得ない。
このゲーム上の日本でも日本軍が存在しているのがその証拠だ。さらに直接は言及されないがNPCのセリフを見ると「日露戦争」や「日清戦争」も確実にあったとしか考えられない。そうなると「関東軍」も確実に存在するだろうし、また天皇を神聖視する「超國家機関ヤタガラス」が味方であったり、第伍話で海軍の定吉が「宗像は敵国に無敵の軍隊を送る計画を立てていた…」と言っていたりするのを見るにつけ、やはりこのゲーム上の日本も「天皇の名の下に隣国を侵略して支配する願望にとりつかれた国だ」としか思えない。
だとすれば、この『超力兵団(Soulless Army)』上の日本でも、近いうちに確実に柳条湖事件、満州事変は起こるだろう。製作者は満州事変を描きたくないから、「1931年であっても、満州事変の起こる少し前の時代」を選んだのだろうか。

2021年8月12日木曜日

このゲームは「製作者の思い描いたイメージ」と、「私が思うイメージ」が違いすぎるんだよなぁ…。あと『真・女神転生V』の謎の人物は…?

製作者が思うこのゲームのイメージは「昭和の特撮映画」なんだろうか…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の製作者は、多分「昭和に作られた、明るくてちょっとバカっぽい特撮映画」が好きで、それっぽいゲームを作りたかったんだろうな、と思う。
だけど、はっきり言うとそれは失敗しているよ…。私が思うこのゲームのイメージとは相当ギャップがある。私が思う『超力兵団(Soulless Army)』のイメージは「天皇をまつろわぬ者を倒し大日本帝国と天皇を護るという、天皇家・天皇崇拝称賛、大日本帝国美化、戦争美化、植民地支配正当化ものであり、また非常に暗くねっとりしたおぞましいものを感じる、グロテスクでアングラで陰湿な右翼向け作品」なんだよ…。部分的には「バカっぽさ」は確かにあるが、その「陰湿でおぞましきイメージ」の方が勝ってしまっている。

『真・女神転生V』に出てくる謎の人物、お前は誰だ?

余談だが、いずれ発売されるであろう『真・女神転生V(Shin Megami Tensei V)』(Nintendo Switch)に、『超力兵団(Soulless Army)』のライドウと似た軍人らしき男が出てくるのが気になっている…。あれは少なくとも十四代目ライドウではないとは思う。私が好きなのは十四代目ライドウだけだよ…。
真相はともかくとして、それにしても今の戦前回帰しつつあるきな臭い今の時代に、よくこんな「軍人っぽい、きな臭い雰囲気のキャラクター」を出そうと考えたものだ…。これじゃあミリタリーものや大日本帝国を嫌う人からは警戒されるのに。アトラスは今の時代を警戒していないようだな! 私は非常に警戒しているからこそ、右翼ゲームと言われかねない『ライドウ(Raidou)』シリーズ復活には反対するしかない。

2021年8月11日水曜日

大日本帝国は隣国から見れば「悪の帝国」なのだが、それには一切触れたくないんだろうなぁ…。国津神スクナヒコナや伽耶に憑きし者なんかよりもずっと巨悪なのに…

今の日本では「北朝鮮が悪の帝国」ということになっているが、実は北朝鮮は大日本帝国に似ていて…


現代の日本では「北朝鮮は悪の帝国」ということにされてしまった。拉致問題、ミサイル問題などがあるためであろう。しかしこのように一方的に「北朝鮮は悪!」としてしまうことは良くない。日本に嫌韓や韓国差別が蔓延るのも、このように北朝鮮を一方的に悪者扱いしていることも原因であろう。
さて、北朝鮮は大日本帝国の日本と似ているとされる。そう考えると、今の日本人の多くが「北朝鮮は悪の国だ!」と騒ぐのは、かつて韓国人や中国人などが「大日本帝国は侵略戦争ばかりしている悪の帝国だ!」と怒っているのと同じようなものだ、ということなる。日本の歴史をまともに習っていない多くの日本人は、こんなこと言われても分からないのだろうが…。「昔の日本が北朝鮮みたいだったなんて信じたくない」のだろうか。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の製作者にしても、「北朝鮮は悪の帝国」と思っていても、かつての日本はそんなに悪くなかった、と思いたい願望があるようにも思える。しかし実際は、国津神スクナヒコナや伽耶に憑きし者なんかよりずっと巨悪だったのだが…。

ファンタジーRPGやSFものRPGで「悪の帝国と戦う」ものは良くあるが…

ファンタジーRPGやSFものRPGでは「悪の帝国と戦う善人を主人公とするゲーム」は良くある。『ファイナルファンタジーVI(FINAL FANTASY VI)』(スーパーファミコン[Super Nintendo Entertainment System]。スクウェア[現スクウェア・エニックス])は「悪のガストラ帝国と戦う」話であったし、『シャイニングフォース・神々の遺産(Shining Force: The Legacy of Great Intention)』(メガドライブ[GENESIS]。セガ)は「悪のルーンファウスト帝国と戦う」話だった。
この『超力兵団(Soulless Army)』は、見方を変えれば「(アジア圏から見たら)悪の帝国の中で、その悪の帝国を護るために戦う」話である。これは、かつて日本に苦しめられた国の人からは怒りを買いやすい設定であることは分からないのだろうか? 「アジア圏には輸出しないからいいだろう」とも言えない。特に今はアトラスや親会社のセガの作品は、アジア圏でも注目されやすくなっているわけだし。
そういう意味から言っても、『ライドウ(Raidou)』シリーズの再始動や過去二作のリメイク、リマスター等には反対する。

2021年8月10日火曜日

宗像のことを鳴海は「狂ってる」と言ったが、あれも問題があると思うよ…。私がライドウ(Raidou)なら「いや狂ってるのはどっちだよ? ヤタガラスこそ…」とでも言うかな?

第拾話には他にも問題があるのだが…

昨日の記事。

もしも私がライドウなら鳴海に「スクナヒコナに謝るべきだ」と言ってやるところなのだが…。そして多分毎日ケンカしているんじゃないかな(笑)

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第拾話で、主人公・ライドウ(Raidou)の上司である探偵の男「鳴海(Narumi)」が、敵キャラ「スクナヒコナ」「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」と言うのは最低だと思う。私がライドウなら鳴海に反論してやるのに…、といった話。もう少し続ける。第拾話にはまだ問題があるので。


宗像に「狂ってるよ…」と言ってしまうのはどうかしてると思う…

第拾話で、鳴海は敵将の「宗像(Munakata)」(実は国津神・スクナヒコナに憑依されている!)に向かって「…狂ってるよ、宗像さん。あんたこそ、愚かな人間じゃないか」と言う。「狂ってる」ねぇ…。このセリフちょっとヤバくないか? 今だとこれって修正されそう…、というかすべきだろう(リメイク等は反対するが)。今風に言うと「宗像さんは『あたおか(頭おかしい)』だよ…」ってことだし。

私がライドウであれば、鳴海にはこう言ってやるだろう。たとえケンカになってもいい。

「はあ? 狂ってるのはどっちだよ? 超國家機関ヤタガラスの方が狂ってるとは思わないのか? 気に入らない相手を『狂ってる奴』扱いするのは良くないよ?」

だいたいさぁ、ムカつく人間とか気に入らない人間を「あいつは『あたおか』ってことにしておこう」っていう発想は大人として良くないだろ? それこそ「右翼連中はあたおか、左翼連中はあたおか」という発想と一緒だよ? 私はあえて「バカウヨ(バカな右翼)、バカサヨ(バカな左翼)」なんて言うことはあるが(笑)、別に「あいつらみんな『あたおか』だ」とまでは思わないよ? やはり鳴海はライドウの手本にはなり得ない。反面教師にはなるとしても。


2021年8月9日月曜日

もしも私がライドウなら鳴海に「スクナヒコナに謝るべきだ」と言ってやるところなのだが…。そして多分毎日ケンカしているんじゃないかな(笑)

第拾話の鳴海のセリフは何度考えても最低だよ…


前も書いたけど、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第拾話で、ライドウの上司である探偵の男「鳴海」が、敵キャラの「スクナヒコナ」に対して言うセリフは最低だと思う。再録すると…。

「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」

もう一度説明するとこのゲームのシナリオには、かつて「天津神の子孫・神武天皇」に侵略され倒された被害者である「国津神・スクナヒコナ」が復活し、このゲーム上では「天津の子孫」となっている日本人に復讐を果たそうとする話が含まれるのだが、鳴海は自分が侵略者の子孫だと認識出来ていないので、このようなことを言ってしまったのだろう。
私がライドウであれば、「そんなことを言ってはいけない、我々は確かに侵略者の子孫なのだから、スクナヒコナに謝るべきだ」と忠告してやるところなのだが…。まだ十代の子ども(ライドウは十代後半とされる)にそんなことを言われる三十代の大人(鳴海は三十代前半らしい)ってのも、想像したら情けないよなぁ…と思う。鳴海が戦後の人間なら歴史修正主義にあっさりハマるだろうな。「俺たちは侵略者の子孫では無い!」と思いたい日本人にとっては、歴史修正主義本は「気持ちよくなれるもの」だからだ。

鳴海とは毎日ケンカしているに違いない…

もし私がライドウであるならば、多分鳴海とは毎日ケンカしていそうだなと思う。第拾話のさっきのセリフはさすがに擁護出来ない。大人として最低だから。

「何でスクナヒコナに謝ろうとしないの? 日本の悪い歴史にも向き合わなきゃダメだよ。いくら遠い昔のことだからって、侵略された側が忘れるわけ無いだろ?」

他にも第拾話には、鳴海が「国の為といって市民を犠牲にするのは、絶対に間違っているんだよ」と言う場面がある。これは敵将の「宗像」(実はスクナヒコナに憑依されている軍人。鳴海の旧知人でもある)に対しての思いを吐露したものなのだが、天皇守護組織「超國家機関ヤタガラス」(ライドウが所属する組織で鳴海もここの協力者である。以下ヤタガラス)の方が余程「天皇のためにと言って市民を犠牲にする組織」じゃないか? と思うのだが。私はこう言ってやりたい。

「ヤタガラスの方が天皇の名の下に市民を犠牲にするような組織じゃないか。何を言ってるのさ? 日本が天皇の名の下に韓国と台湾を侵略して、市民を犠牲にしていることは知らないの?」

また、第拾話の最後の方では鳴海が「神だなんだの復讐やら、一握りの奴らの都合やら…。そんなもんで世の中の皆が振り回されていいわけがない。ヤタガラスの指示なんかじゃない、俺は一人の人間としてとして足掻(あが)いてやる!」と言う場面があるが、これもどうかと思う。その「一握りの奴ら」には天皇守護のヤタガラスも含まれているのだが? ヤタガラスを裏切らない限りは「ヤタガラスの指示では無い」とは言えない。私ならこう言うだろう。

「いや、世の中を振り回している一握りの存在は、天皇を護るヤタガラスの方だよ? ヤタガラスの指示じゃないって? それならヤタガラスを滅ぼすしかないじゃん?」


2021年8月8日日曜日

世界から孤立しているのは日本なのに、バカウヨは「韓国や中国が世界から孤立している」と思い込んでいるらしい(笑)

バカウヨには「日本が孤立している」という感覚は無いらしい…


昨日の記事。


日本のバカウヨ連中は韓国が日本を批判することさえ許せないのか? そのくせ自分らは「韓国ヘイトをしている」という自覚は無いのだろう。
日本のバカウヨは大抵「日本スゴイ」と思い込んでいるので、「歴史修正主義や嫌韓・嫌中の蔓延する日本は実は世界で嫌われており、孤立している」事実には気づいていないらしい。むしろ「韓国(中国)の方が孤立している! 韓国(中国)が歴史を捏造しているんだ!」と逆ギレする始末だしな(笑)。こんな世の中に『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)と続編及び『ライドウ(Raidou)』シリーズを復活させたらどんな事態になるのか、製作者は自覚が無いらしい。頼むから自覚しろよ…。今の日本の現状を知るべきだよ。日韓関係は冷え切り、日本の書店には歴史修正主義本や嫌韓・嫌中本が溢れている現状を。

バカウヨは第拾話のスクナヒコナのセリフには反発し、鳴海のセリフには共感するだろうな…

前も書いたけど『超力兵団(Soulless Army)』の第拾話で、敵キャラ「スクナヒコナ」と味方の「鳴海」とのやり取りでこんなセリフがある。

スクナヒコナ「帝都百万の民の死滅…、それが超力超神に与えし命。全ての民が罪を噛締(かみし)めながら、悶え、そして死ぬのだ!」
鳴海「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」
スクナヒコナ「ヤツらの末裔である事…、産まれ落ちた事が罪なのだ!」
鳴海「そんなムチャな…」
スクナヒコナ「貴様らにはわかるまい。虐(しいた)げられし者の心なぞ…。帝都破壊の前に、貴様らを血祭りに上げてくれる!」


この一連のやり取りだが、バカウヨは「かつて天津神に侵略された側のスクナヒコナのセリフ」には反発し、「侵略者の子孫・鳴海のセリフには共感する」に違いないと思う。だって、バカウヨは「自分がかつてアジアを侵略した側である」自覚は持っていないもの。きっとこのやり取りを見ても、普段韓国や中国に言っているのと同じように「スクナヒコナは歴史を捏造しているんだ! ライドウと鳴海は侵略者の子孫じゃない!」とか言い出しそう(笑)。
やはりこんな時代には『ライドウ(Raidou)』シリーズ(特に『超力兵団(Soulless Army)』)は相応しくないんだよ。

2021年8月7日土曜日

韓国人が日本批判をするたびに「反日! 韓国発狂!」とか騒ぐ日本のバカウヨって本当に何様なんだよ(笑)。嫌韓の自分らを鑑みることは無いのか?

韓国人が日本を批判するのは当然なんだが、それを理解出来ない嫌韓ネトウヨって何様のつもりだ?

韓国人が日本を批判することは良くある(中国人もそうだが)。やはり靖国神社のこと、歴史認識のこと、日本軍「慰安婦(性奴隷)」問題、領土問題などが多いだろう。無論それらにあまり関心の無い人も居る。過去に日本は韓国に酷いことをしたのは知っているけど、日本びいきで日本人と仲良くしてくれる人も多いだろう。それはあくまで「韓国人の好意」であることは忘れないように。
日本のバカウヨどもは、韓国人が日本を批判するたびに「反日」だの「韓国発狂」だのと騒ぎ立てるが、発狂しているのはどっちだよ…、嫌韓思想を捨てろよ…、と言いたくもなるわ。
なお、バカウヨは何かと「韓国は反日」と言うが、実際の韓国はそれほど反日では無いと聞く。バカウヨは韓国のどこを見ているのだ?

やはり「韓国の反応が怖いから」というよりは「バカウヨどもの反応が怖いから」じゃね?

日本製の「大正ロマンもの」(「日本が韓国を植民地にしていた時代を美化している」とされる)で韓国人が怒ることは時々あるので(『鬼滅の刃(Demon Slayer)』は割と好意的に受け入れられているようだが)、万一『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)と続編を韓国でリリースしようとしたら、当然抗議が来るだろう。なお中国ではゲームも検閲・規制されると聞いているのでもしも『ライドウ(Raidou)』シリーズを中国で出そうとしても検閲で引っ掛かるよな。「大日本帝国を美化し、天皇崇拝を称賛するような内容のゲームは不許可」と当局からダメ出しされそう。
ただ、アトラスが『ライドウ(Raidou)』の韓国輸出を避けるのは、「もし出そうとすれば現地の人から反発が来て、バカウヨどもがまた韓国ディスりを始めるから」というのが真の理由かも知れないよ? アトラスにとっては、「韓国人の反発」よりも「日本国内のバカウヨの韓国ディスり」の方が嫌なのかもよ?
でも、昨日の記事でも書いたように、『ライドウ(Raidou)』シリーズを日本以外のアジア圏でリリースしようとしない真の理由は「ゲームのコンセプトそのものが日本の右翼向けだから」なのだろうと思う。まあ、今では日本国内のみでも復活させて欲しくはない。

2021年8月6日金曜日

「大正ロマンがヤバい」というよりは「天皇守護組織を味方として天皇に逆らう者を倒して大日本帝国を守護する」話なのがマズいってことなんだが、どうして分からないの?

「大正ロマンものは中韓では問題視されるから出せない」というのは表向きの理由でしか無いよ!

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)と続編は中韓ではリリースされていない。これは表向きは「中韓では『大正ロマンもの』は、日本がアジアを侵略して植民地支配していた時代を美化しているからけしからん! と抗議されることが多いためである」と言われている(実際はこのゲームは「元号が架空の大正二十年となっているだけで、史実で言えば昭和初期が舞台」ではあるが)。なお英語版は存在する。
だけど、私はそれはあくまでも表向きの理由であると思っている。もし「大正ロマンが嫌われることだけが原因」だったら、大正時代が舞台の人気マンガ・アニメ『鬼滅の刃(Demon Slayer)』が中韓でも人気になっている(ただし一部は修正されているらしい。旭日旗っぽいものとか)ことの説明が付かないからだ。

そもそも設定自体が問題だが、さらにシナリオにも問題が…

私は、中韓で『ライドウ(Raidou)』シリーズが出せない本当の理由は別のところにあると信じている。私が思うその真の理由は、「ゲームの設定とシナリオが、中韓の人には受け入れがたいものであるから」だ。
特に初代の『超力兵団(Soulless Army)』は問題が多い。まず何度でも言うが「超國家機関ヤタガラス」という大正天皇守護組織を味方としている点だけでも「天皇崇拝を美化している。天皇を神としたことが侵略戦争と植民地支配の原因なのに」と抗議されるだろう。他にも「天津金木」(あまつかなぎ)、「祝詞」「○○の儀」など、天皇家を思わせるモチーフがいくつか出てくるところも天皇嫌いには嫌われるだろう。なお、反天皇制の人は日本人でも居る。
さらに、シナリオ自体も「天皇にまつろわぬ者を倒して大日本帝国(天皇制国家)の平和を護る」ものなので、「大日本帝国を美化し、日本の侵略戦争と植民地支配を肯定している」(私はそのように思っている)と抗議される怖れは高い。

中韓でも『鬼滅の刃』が受け入れられるのは中韓の人の好意だよ。「今なら『ライドウ』も受け入れてくれる」と勘違いするな!

すなわち、『ライドウ(Raidou)』シリーズが中韓で出せないのは、未だに侵略戦争と植民地支配の清算が出来ない日本が悪いからだよ(しかも最近は歴史修正主義が蔓延してますます世界から嫌われてるし)。『鬼滅の刃(Demon Slayer)』が中韓でも割と好意的に受け入れられるのは(一部の人からは批判されているのは事実だけど)、「大正ロマンものではあるが、天皇を救ったり大日本帝国を救ったりするような話では無いため」じゃないのか。
何度でも言うが私は『ライドウ(Raidou)』シリーズ復活には反対だし(ある意味で「右翼ゲーム」だから)、もし「『鬼滅の刃(Demon Slayer)』は中韓でも受け入れられるなら『ライドウ(Raidou)』シリーズもいずれ中韓版出してもいいよなあ」なんて製作者が思っているとしたら「それは傲慢すぎるから止めておけよ! 中韓の人の好意に甘えるな。『鬼滅の刃(Demon Slayer)』は中韓でも受けがいいとしても、中韓の人に『ライドウ(Raidou)』シリーズが受け入れられることは、一部の例外を除けば絶対に無いだろう!」と言っておきたい。

2021年8月5日木曜日

何で「このゲームは天皇を救ったりするゲームだ」って書き続けるのか? それは「私以外に書く人がほとんど居ないから」なんだよ!

なぜ繰り返し「このゲームは天皇を救ったりする右翼っぽいゲームだ」って書き続けるのか?

このブログを訪れて下さった方の中には、「なぜこのブログの作者は『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)は、大正天皇を救ったり大日本帝国を護ったりする右翼ゲームだ、と何度も書いているのか?」とお思いになる方も多いことだろう…。まあはっきり言うと自分でも変態(笑)だと思うよ。
だってさ、私が言わなきゃほとんど誰もそれを指摘しないじゃん? 「このゲームは何か右翼っぽい」と言う人は私の他にも居たけど、それでも「『超力兵団(Soulless Army)』の第七話は大正天皇を救う話だ」って気付いているかどうかは謎だしさ。第七話の「呪われた人物」が天皇だって気付かないのは、「天皇」「陛下」とは呼ばれていないからだろうけど…。

誰も書かないなら私が書くしかないじゃん…

私はさっきも言ったようにライドウは好きで尊いと思うが、『ライドウ(Raidou)』シリーズ復活には反対する。理由はやはり「天皇守護組織・超國家機関ヤタガラスを味方とし、天皇を救ったりするようなゲームは反天皇制の人を傷つけるものだし、歴史修正主義と嫌韓が蔓延する世の中に出していいものでは無いから」である。だからこそ私はブログを書き続けるしかないのだ。

2021年8月4日水曜日

どんなに言い訳をしても「大日本帝国」が実在した国家であることに変わりは無いのだ。この時代の日本を舞台にするのはリスクが大きいから大半の日本のゲームメーカー(コーエーテクモなどは除く)は避けるんじゃないか?

以前の記事より

以前の記事。

いくら「架空の元号、架空の日本だから」といっても「このゲーム上の日本では植民地支配も侵略戦争もしていない」なんてのはあり得ないよ!

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の舞台は1931年の大日本帝国であるが、元号は架空の「大正二十年」となっている。

上記の記事より引用する。

だが、「フィクション作品で、架空の元号の日本が舞台だからといっても、何でも都合良く歴史的事実を書き換えることなど出来ない」ということは強調しておきたい。プレイヤーの中には「このゲームの日本は架空の元号を持つパラレルワールドだから、植民地支配や侵略戦争などしていないのだ」と思う者も居るかも知れないが、それは絶対にあり得ないだろう。

そう、「大日本帝国」は架空の世界では無くかつて実在したものであるから、どんなに「架空の日本だから…、架空の元号だから…」と言い訳をしたところで「大日本帝国は植民地支配も侵略戦争もしてない」とするのは難しい。作中で「侵略や植民地支配の証拠を徹底的に無くしてしまわない限り」不可能なのだ。つまり「日本がずっと江戸時代のままである」、「天皇が京都に居て東京には居ない」、「軍人が居ない、軍隊が無い」というような、かなり極端な設定にしなければ無理だ。『超力兵団(Soulless Army)』の世界はそのどれにも当てはまらないため、やはり「このゲームの日本は隣国に侵略して植民地にしている」と言い切れる。ゲーム中には具体的な事例は出てこなくてもね。


やっぱり架空の国が一番安全ってことに…

前も言ったけど、「大日本帝国」をゲームの舞台にするのは歴史問題などがあるので、色々大変なのだろう。コーエーテクモ(旧光栄、コーエー)は大日本帝国時代の日本を舞台とする歴史シミュレーションゲーム、戦争シミュレーションゲームを多く発売してきたメーカーだが、作品によってはアジア圏からのクレームがあったと聞く(日本国内からもあるが)。「日本が戦争に勝つようなゲームはダメだ、日本の戦争を美化している」、といったクレームが。
いくら「架空の大日本帝国だから」と言っても、大日本帝国自体は実在したので、大日本帝国を舞台とした時点で「全くの架空の国です」とすることは不可能だ。だから、コーエーテクモなどの一部のゲームメーカーを除けば「大日本帝国を舞台とするゲームを作る」ことは避け、架空の世界を舞台にしたゲームを作ることが多いのだろう。アトラスも、『ライドウ(Raidou)』シリーズのような戦前の大日本帝国を舞台としたゲームは、歴史問題に詳しい人からクレームが来ることは避けられないので、もうマズいんじゃないか…、と思って、現代日本か架空の世界を舞台としたゲームだけ作るようになればいいのだけど。

2021年8月3日火曜日

よく考えると「大正天皇(Emperor Taisho)を救う話」では無く「平成天皇」か「今上天皇」を救う話でも十分マズいんだよなぁ…。明治以前の天皇でも問題はあるが…

大正天皇を救う話は問題だが、昭和天皇だったらもっと問題になるだろうな!

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の第七話は「天皇守護組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)の命令で、敵の『呪い』攻撃により危機に陥った大正天皇(Emperor Taisho。天皇とは呼ばれないが天皇としか思えない「やんごとなき御方」)の呪いをライドウ(Raidou)が引き受け、呪いをかけた敵を倒す話」である。反天皇制の者が見れば非常に問題のある話である。
さて、このゲームの舞台は架空の1931年の日本だが、史実ならば「昭和六年」のところをゲーム上では「大正二十年」という架空の元号にしている。これに関しては色々理由はあろうが、そのうちの一つは「昭和天皇(Emperor Showa)を救う話にすると、昭和天皇は戦犯だと考える人から『戦犯を救うとは何事だ!』と言われるから、大正天皇の方が無難だろう」ということではないか、と考えている。「病弱な大正天皇の方が昭和天皇よりシナリオ上使いやすかった」のもあるのだろうけど。

もしこのゲームが平成日本を舞台にしたものだったとしても「天皇を救う話」はマズいだろ…

もし、『超力兵団(Soulless Army)』が平成日本を舞台としたゲームだったら、第七話は「平成天皇(Emperor Heisei)を呪いから救う話」になるのだろう。この時代の天皇は軍の大元帥では無く、単なる「象徴天皇(Symbolic emperor)」であり、日本国憲法の時代だから問題無いように見えるが、しかしやはり反天皇制の者が見れば問題がある。令和時代が舞台であっても同じことだ。
大正以前…、明治天皇(Emperor Meiji)を救う話でもやっぱり問題はある。明治天皇もまた日本軍の大元帥だったのだから。さらにそれより前…、神格化される以前、京都に住んでいた時の天皇を救う話であっても、戦犯である昭和天皇の祖先を救う話はやはりどうかと思う。
何度でも書く。私は天皇を救うような話のある『超力兵団(Soulless Army)』の復刻には一切反対だし、『ライドウ(Raidou)』シリーズ自体の復活にも反対する(どうせ次があったとしても天皇守護のヤタガラスを滅ぼすような話は作れないんだろう?)。

2021年8月2日月曜日

改めて考えると「超國家機関ヤタガラス」の気持ち悪さがよく理解出来る。ライドウ(Raidou)は尊いと思うからこそ、暴力行為すら肯定するヤタガラスを許すことなど出来ない!

改めてヤタガラスのことを考えてみると、実におぞましい組織だとしか…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)は、何度でも書くが大正天皇(Emperor Taisho)を守護する組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)を味方として、天皇と大日本帝国(要は「天皇制国家(Emperor system nation)」)を救うゲームである。反天皇制の者が見れば、こんな簡単な説明だけでも嫌なゲームだと分かるだろう?

特に問題なのは第七話で、いま改めて考えても実に嫌な話だ。要は「大正天皇としか思えないやんごとなき御方(海軍の大将)を呪いから救うために、主人公のライドウ(Raidou)が呪いをその身に引き受け、呪いをかけた敵・ヒトコトヌシ(一言主)を倒す」話である。しかもこれは自発的に引き受けるものでは無く、ヤタガラスに強要されるものだ(断ると話が進まない!)。この話はどう考えても「天皇陛下(His Majesty the Emperor)を救うために命がけで戦うことは素晴らしい」と称賛しているような話であろう?

私は「ライドウは尊い!」と思うからこそ、天皇を命がけで救うことを強要するヤタガラスは大嫌いなんだよ!

…だからこそ『ライドウ(Raidou)』シリーズの復活には反対する。


そういや本家ブログでは書いてなかったんだけど「鳴海を怪我させた」のはそういうことだったのか…

「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズでは第七話の序盤について詳しく書いてなかったので改めて説明しておくと、あの話はそもそも「ライドウを預かっている探偵の男・鳴海が怪我をした状態で鳴海探偵社に帰ってきたところ」から始まり、そこに海軍軍人「川野定吉」(以前もライドウと会っている奴。一応味方)が現れて「名も無き神社」に連れて行かれて、「ヤタガラスの使者」(名も無き神社に居る女性。味方)から「呪いを引き受けるように強要される」のである。鳴海が怪我をしていたのはなぜかと言えば、海軍の奴らがわざと襲ったからだ。つまり、「鳴海を救いたいなら天皇を救え」と言うためでは無いのか? 「天皇を救うことを強要しているとは悟られないように、ヤタガラスの関係者が一種の偽装工作をした」ってことだと解釈した。
私は、鳴海は尊敬出来ない大人だから嫌いなので、別にどうなっても構わないけど、ただやはり今思い返すとこのヤタガラスと海軍の連中による暴力行為は許しがたい。


2021年8月1日日曜日

このゲームは「権力に歯向かう話」だとはとても思えない。天皇という絶対権力を守護する組織に仕えている時点で…

「軍人に立ち向かうから反権力的な話」とは言えないだろう…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)では、旧日本陸軍の軍人・宗像(Munakata)を敵にする話がある。しかし、ここだけを切り取って「これは『軍という絶対権力に立ち向かう反権力的なゲーム』である」とは言えない。
まず、主人公のライドウ(Raidou)の設定が「日本海軍の大元帥(史実では陸海軍大元帥だがここではなぜかこうなっている)・大正天皇(Emperor Taisho)を守護している組織『超國家機関ヤタガラス』(以下ヤタガラス)に仕えている」となっている時点で、ライドウもまた「絶対権力に従う側」であるからだ。このゲームの話は「絶対権力同士の対立」を描いたものというのならば納得は出来る。

そもそも今の天皇制と旧天皇制の区別が付いているのかどうか…?

『超力兵団(Soulless Army)』の時代、1931年の日本(ゲーム上では「大正二十年」、史実では「昭和六年」)では「大日本帝国憲法(the Constitution of the Empire of Japan/Meiji Constitution)」が敷かれており、天皇は権力を持っていた。今の時代だと「日本国憲法(The Constitution of Japan)」が敷かれていて(バカウヨどもが「アメリカの押し付け」とか言って無くそうとしているが決して無くしてはならないものだ)、天皇も単なる「象徴天皇(Symbolic emperor)」に過ぎず、権力は持たないし、政治に関わってはいけないことになっている。
これは私の憶測ではあるが、このゲームの製作者は『超力兵団(Soulless Army)』を「権力に立ち向かう主人公を描くために作った」のだと仮定すると、「もしかして、大日本帝国時代の旧天皇制(Old Emperor System)と、現在の象徴天皇制(Symbolic emperor system)の区別が付いていないのでは…?」と思ってしまう。まあ、ゲーム上での天皇は「海軍の重要人物」と設定しているので、「天皇は軍の大将であった」事実は知っているのだろうけど…。なぜ「海軍のみにしたのか」は気になっているが、私は「陸軍軍人に対抗する話があるから」説と「陸軍の悪行はヤタガラスの責任では無いことにするため」説を唱えておく。
もし「旧天皇制と象徴天皇制は同じようなもの」と思っていた場合、「天皇を守護する組織に仕えていると言っても絶対権力持ちでは無いので、絶対権力の陸軍軍人に立ち向かう話は反権力的だろう」とでも考えたのではないか?
いや、本当に「絶対権力に立ち向かう話」を作るのであれば、「天皇という絶対権力を護っているヤタガラスを滅ぼしに行く」話でなければならない。天皇に仕える主人公が軍人を倒す話は決して「反権力的な話」では無いのだ。