2021年8月19日木曜日

明治もの、大正ものなどは警戒されやすいものだが、『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズ(特に初代)だったらさらに…

明治もの、大正もの、昭和ものは現代ものよりも「警戒されやすい」もの…


アニメ、マンガ、ゲーム、ラノベ、ドラマなど何でもそうだが、「現代時代を舞台にしたもの」より「明治時代、大正時代、戦中までの昭和時代」を舞台としたものは、一般層からは警戒されたり、嫌煙されることが多い(朝ドラ、大河ドラマなどの例外もあるが)。話の内容はどうであれ、「大日本帝国時代の日本を舞台としたもの」は戦争や軍人、戦闘機といったものが出てくることも多く、ミリタリー系のものを嫌う人はまず手に取らないだろう。
また、作者にそのような意図は無いとしても「明治時代や大正時代を称賛するために作ったものだろう」と言われることもある。近年は政府が「明治礼賛」を推進しており、明治時代の悪いところを覆い隠そうとしているので、それに危機感のある人からはさらに警戒されやすい。

『超力兵団』は時代背景的にただでさえ警戒されやすいものなのに、そのゲーム内容もまた…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)は1931年の日本(元号は「昭和六年」ではなく「大正二十年」)を舞台としている、という設定だけでも一般層からは警戒されやすいのだが、さらにこのゲームの内容も問題だ。何度も言っておくが『超力兵団(Soulless Army)』は端的に言うと「大正天皇守護組織を味方として、天皇を救い天皇に逆らう者を倒して大日本帝国を危機から護る」ゲームである。
これが、政府が明治礼賛を推進し、自ら歴史修正主義に走り憲法改悪を目指し、北朝鮮を敵視し朝鮮学校を差別するようなこの日本に相応しいゲームと言えるか? 政府寄りの右翼っぽい人間が見れば「天皇に逆らう者を倒すこのゲームこそ、美しい日本には相応しい!」なんて言うのかも知れないが、「右翼だけを喜ばせ、中韓の人や天皇嫌いを怒らせるゲーム」は、やはりこの日本には相応しくない。だからこそ『ライドウ(Raidou)』シリーズ再生には反対している。