2021年8月23日月曜日

「スクナヒコナは倒しても仲魔に出来ない」理由は何なのだろう? もしかすると「デビルカルテ」の存在が原因では…?

スクナヒコナはなぜか仲魔に出来ない…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)では、倒すと悪魔合体で仲魔に出来るボスキャラも居る。「アビヒコ」、「ナガスネヒコ」、「ヒトコトヌシ」、「ミシャグジさま」などがそうだ。だが、第拾話で戦う「スクナヒコナ」は仲魔に出来ない仕様である。これはどういうことだろう。他の国津神は仲魔になるのだが…。
単に、スクナヒコナは気味の悪いグラフィックだから「仲魔にしたくない」と思われてしまうから、かも知れないが、別の理由もありそうだ。

そもそもスクナヒコナの設定自体が本来とは違うので…

本来のスクナヒコナは、『古事記』によれば海から船に乗って渡って来て、「オオクニヌシ」と共に国造りをした後「常世の国」へと去った神だと言われる。決して「天皇に逆らったりするような神」では無い。また、「一寸法師のモデル」とも、実は韓国から渡ってきた「韓神」とも言われている。
もしスクナヒコナを仲魔に出来るようにしてしまうと、デビルカルテにおける解説もそのように書かなければならないが、そうなるとゲームのストーリーとは矛盾が生じてしまう。このゲーム上では「日本に復讐を誓う神で、敵将・宗像に憑依していた」ことになっているため、本来の「オオクニヌシと共に国造りをした」話とは合わない。「韓神」という説も書いてしまうと、「日本人のライドウが韓国の神を倒した」ことになるので、「このゲームは嫌韓を煽るものか」と思われかねないし…。もしかすると、そういう理由で「倒してもスクナヒコナは仲魔に出来ない仕様にした」可能性はあると思っている。