2021年8月14日土曜日

本気で「大日本帝国時代の日本の悪かったところを否定する」のであれば、ヤタガラスも日本も滅ぼすくらいの話でないとダメなんだよ…

このゲームは「戦前日本否定のため」ではなく「美化するため」に作ったと言われてもおかしくないので…


以前の記事。


「『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)は大日本帝国時代の日本を称賛するものでは無く、全体主義や軍国主義への警告が描かれている作品だ、とする向きもあるだろうが、私は否定する。なぜなら『大正天皇を崇拝しているとしか思えない組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)を味方とする』など、天皇崇拝を称賛しているとしか思えない描写が含まれるからだ…」、といったことを書いた。
もう少し書きたいことがあるので続ける。

やはりヤタガラスと日本を滅ぼさなければ…

だいたい、本気で「戦前の大日本帝国の悪かったところを否定する」のが目的の作品を作るならば、徹底的に戦前日本と大日本帝国の悪さを否定しなければダメなんだよ。天皇を崇拝するのも、それが戦争や植民地支配に繋がったので「良くないこと」なのだが、それを否定するどころか、天皇守護のヤタガラスを味方としているわけだし(ヤタガラスを裏切る展開は用意されていない!)、やはり「このゲームは大日本帝国美化、戦前美化、天皇家美化が目的で作ったという側面はあるだろう」としか思えない。
本当に大日本帝国時代の戦前日本の悪かったところを全否定するのであれば、ヤタガラスを滅ぼして天皇制も終わらせ、大日本帝国も滅ぼしに行くくらいのスケールのデカい話でないとダメだ。