2021年8月28日土曜日

第七話のあらすじに「我々に超過勤務手当て頂戴」と書いてあるがその程度で済む話かよ? それどころじゃなくて天皇を救えば将来戦争が始まるのに…

第七話は間違いなく「大正天皇を救う」話だ。儀式の名前が「大祓い」だから分かるだろう


何度も言っているけど、どんなに誤魔化しても『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第七話が「呪いにかかった大正天皇を命がけで救えと超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)に命じられる話」だという事実は揺るがないよ。ゲーム上では天皇とは言っていなくても。その証拠の一つとして、「ヤタガラスの使者のセリフに『大祓い』という儀式の名前が出てくること」がある。

本来は「大祓」(おおはらえ、おおはらい)と書くが、これは穢れを祓う神道儀式であり、神社で行われるものだが、宮中でも行われる儀式である。第七話で宮中儀式の名が出てくるだけでも「この人物は大正天皇では無いのか?」と分かってしまう人も居るはずである。

「超過勤務手当て」だけで済む話では無かろう…。人生を返せ、未来を返せと言うべきだ

第七話が終了した後、鳴海探偵社で第七話のあらすじ(鳴海が執筆したことになっている)を見ると最後に「我々に超過勤務手当て頂戴」とある。これは前も言ったが、第七話の序盤でヤタガラスの関係者である海軍の人間によって鳴海が怪我をさせられて、いわば「天皇を救うための人質とされた」ことと関係がある。しかし超過勤務手当てだけで済む話なのか? いや、それどころでは無い。鳴海のみならずライドウもまたこの件でヤタガラスにより酷く傷つけられたのだから、人生そのものを返せと言うべきだろう。
さらに問題なのは、天皇を救って天皇家を存続させれば、後に起こる日中戦争も、アジア・太平洋戦争も避けることが不可能になる点だ。大正天皇は軍の大元帥なのだし(ゲームでは海軍のみとされているがいずれは陸軍も指揮するようになるかも)、いずれ昭和天皇になっても変わりはしない。ヤタガラスは天皇を守護している組織だから、代替わりしても天皇守護は続けるだろうし、天皇が始める戦争(聖戦)に反対するはずが無い。
戦争になれば、鳴海もライドウも空襲により命の危機に晒されるし、「赤紙」によって二人とも召集されるかも知れない(鳴海は元陸軍関係者らしいが)。もし二人とも「聖戦」によって死んでしまったとしたら、それもすべてヤタガラスの責任になるのだ。例えそんな事態になろうとも、ヤタガラス関係者は一切責任を取らないだろうけど。本質は「天皇と国体さえ護れればいい」という組織なので。そう考えれば「超過勤務手当て」どころで済む話じゃないって分かるのではないか?