以前の記事より
以前の記事。
いくら「架空の元号、架空の日本だから」といっても「このゲーム上の日本では植民地支配も侵略戦争もしていない」なんてのはあり得ないよ!
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の舞台は1931年の大日本帝国であるが、元号は架空の「大正二十年」となっている。
上記の記事より引用する。
だが、「フィクション作品で、架空の元号の日本が舞台だからといっても、何でも都合良く歴史的事実を書き換えることなど出来ない」ということは強調しておきたい。プレイヤーの中には「このゲームの日本は架空の元号を持つパラレルワールドだから、植民地支配や侵略戦争などしていないのだ」と思う者も居るかも知れないが、それは絶対にあり得ないだろう。
そう、「大日本帝国」は架空の世界では無くかつて実在したものであるから、どんなに「架空の日本だから…、架空の元号だから…」と言い訳をしたところで「大日本帝国は植民地支配も侵略戦争もしてない」とするのは難しい。作中で「侵略や植民地支配の証拠を徹底的に無くしてしまわない限り」不可能なのだ。つまり「日本がずっと江戸時代のままである」、「天皇が京都に居て東京には居ない」、「軍人が居ない、軍隊が無い」というような、かなり極端な設定にしなければ無理だ。『超力兵団(Soulless Army)』の世界はそのどれにも当てはまらないため、やはり「このゲームの日本は隣国に侵略して植民地にしている」と言い切れる。ゲーム中には具体的な事例は出てこなくてもね。