2021年8月2日月曜日

改めて考えると「超國家機関ヤタガラス」の気持ち悪さがよく理解出来る。ライドウ(Raidou)は尊いと思うからこそ、暴力行為すら肯定するヤタガラスを許すことなど出来ない!

改めてヤタガラスのことを考えてみると、実におぞましい組織だとしか…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2)は、何度でも書くが大正天皇(Emperor Taisho)を守護する組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)を味方として、天皇と大日本帝国(要は「天皇制国家(Emperor system nation)」)を救うゲームである。反天皇制の者が見れば、こんな簡単な説明だけでも嫌なゲームだと分かるだろう?

特に問題なのは第七話で、いま改めて考えても実に嫌な話だ。要は「大正天皇としか思えないやんごとなき御方(海軍の大将)を呪いから救うために、主人公のライドウ(Raidou)が呪いをその身に引き受け、呪いをかけた敵・ヒトコトヌシ(一言主)を倒す」話である。しかもこれは自発的に引き受けるものでは無く、ヤタガラスに強要されるものだ(断ると話が進まない!)。この話はどう考えても「天皇陛下(His Majesty the Emperor)を救うために命がけで戦うことは素晴らしい」と称賛しているような話であろう?

私は「ライドウは尊い!」と思うからこそ、天皇を命がけで救うことを強要するヤタガラスは大嫌いなんだよ!

…だからこそ『ライドウ(Raidou)』シリーズの復活には反対する。


そういや本家ブログでは書いてなかったんだけど「鳴海を怪我させた」のはそういうことだったのか…

「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズでは第七話の序盤について詳しく書いてなかったので改めて説明しておくと、あの話はそもそも「ライドウを預かっている探偵の男・鳴海が怪我をした状態で鳴海探偵社に帰ってきたところ」から始まり、そこに海軍軍人「川野定吉」(以前もライドウと会っている奴。一応味方)が現れて「名も無き神社」に連れて行かれて、「ヤタガラスの使者」(名も無き神社に居る女性。味方)から「呪いを引き受けるように強要される」のである。鳴海が怪我をしていたのはなぜかと言えば、海軍の奴らがわざと襲ったからだ。つまり、「鳴海を救いたいなら天皇を救え」と言うためでは無いのか? 「天皇を救うことを強要しているとは悟られないように、ヤタガラスの関係者が一種の偽装工作をした」ってことだと解釈した。
私は、鳴海は尊敬出来ない大人だから嫌いなので、別にどうなっても構わないけど、ただやはり今思い返すとこのヤタガラスと海軍の連中による暴力行為は許しがたい。