2021年8月11日水曜日

大日本帝国は隣国から見れば「悪の帝国」なのだが、それには一切触れたくないんだろうなぁ…。国津神スクナヒコナや伽耶に憑きし者なんかよりもずっと巨悪なのに…

今の日本では「北朝鮮が悪の帝国」ということになっているが、実は北朝鮮は大日本帝国に似ていて…


現代の日本では「北朝鮮は悪の帝国」ということにされてしまった。拉致問題、ミサイル問題などがあるためであろう。しかしこのように一方的に「北朝鮮は悪!」としてしまうことは良くない。日本に嫌韓や韓国差別が蔓延るのも、このように北朝鮮を一方的に悪者扱いしていることも原因であろう。
さて、北朝鮮は大日本帝国の日本と似ているとされる。そう考えると、今の日本人の多くが「北朝鮮は悪の国だ!」と騒ぐのは、かつて韓国人や中国人などが「大日本帝国は侵略戦争ばかりしている悪の帝国だ!」と怒っているのと同じようなものだ、ということなる。日本の歴史をまともに習っていない多くの日本人は、こんなこと言われても分からないのだろうが…。「昔の日本が北朝鮮みたいだったなんて信じたくない」のだろうか。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の製作者にしても、「北朝鮮は悪の帝国」と思っていても、かつての日本はそんなに悪くなかった、と思いたい願望があるようにも思える。しかし実際は、国津神スクナヒコナや伽耶に憑きし者なんかよりずっと巨悪だったのだが…。

ファンタジーRPGやSFものRPGで「悪の帝国と戦う」ものは良くあるが…

ファンタジーRPGやSFものRPGでは「悪の帝国と戦う善人を主人公とするゲーム」は良くある。『ファイナルファンタジーVI(FINAL FANTASY VI)』(スーパーファミコン[Super Nintendo Entertainment System]。スクウェア[現スクウェア・エニックス])は「悪のガストラ帝国と戦う」話であったし、『シャイニングフォース・神々の遺産(Shining Force: The Legacy of Great Intention)』(メガドライブ[GENESIS]。セガ)は「悪のルーンファウスト帝国と戦う」話だった。
この『超力兵団(Soulless Army)』は、見方を変えれば「(アジア圏から見たら)悪の帝国の中で、その悪の帝国を護るために戦う」話である。これは、かつて日本に苦しめられた国の人からは怒りを買いやすい設定であることは分からないのだろうか? 「アジア圏には輸出しないからいいだろう」とも言えない。特に今はアトラスや親会社のセガの作品は、アジア圏でも注目されやすくなっているわけだし。
そういう意味から言っても、『ライドウ(Raidou)』シリーズの再始動や過去二作のリメイク、リマスター等には反対する。