2021年8月20日金曜日

「中韓の反日(抗日)勢力のせいで日本に嫌韓・嫌中が増えた!」という言説は日本に都合のいいように捻じ曲げた説に過ぎない。実際は「日本人は昔から中韓の人を蔑視していた」だけだよ!

 

(※画像は筆者のコレクションより。イメージです)

「嫌韓・嫌中が増えたのは中韓のせい」という説は嘘である

バカウヨがよく「日本に嫌韓・嫌中が増えたのは、中韓の人が歴史問題などで日本に反発することに嫌気が差しているからだ。嫌韓・嫌中は中韓の反日(抗日)勢力のせいだ」と言ったりする。かの故・大沼保昭(「女性のためのアジア平和国民基金」に関わったインテリ)氏もそのようなことを著書で書いていた。しかしこの説は間違っている。
実際は「大日本帝国時代に天皇を神とした頃から日本人は『日本がアジアで一番偉い』と思い込んで中韓の人を見下すようになり、その時から今に至るまで日本には嫌韓・嫌中が蔓延している。近年はネットが普及したため、それが顕著に表れるようになった」というのが正しい。そのくせ向こうの人に責任を押し付けるなよ…。そんなことではいつまで経っても日韓関係・日中関係は悪いままだ。

『超力兵団』の世界でもやはりそうなるだろうなぁ…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の世界(1931年の日本。元号は架空の「大正二十年」だが)だって、表向きには分からないだろうが「アジア蔑視」の空気はあるのだ。何せこの時代の日本は台湾と韓国を植民地として搾取し、韓国人も日本に大勢働きに来ていたが、日本人は在日の人たちを差別していたのだから。
「天皇が居るから日本はアジアで一番偉い。他のアジア圏の人は日本人に支配されて当然」というアジア蔑視の価値観が浸透した時代の日本では、大正天皇を守護し日本を護る味方組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)がどんな思想を持つのかは、表向きには言わなくても何となく分かるのではないか? 「天皇を守護する」時点で、その「天皇が居るから日本は偉い、日本がアジアを植民地支配するのは正しい」という思想を共有していることになってしまう。すなわちヤタガラスもまたアジア蔑視であろう。
「天皇と日本を護る」思想は、「抗日のアジア人とは対立する」わけだから、ヤタガラスの味方をするのは…、「アジア蔑視思想を共有すること」でもある…。ライドウはそれに気付いているのか?