2021年9月22日水曜日

そもそも植民地支配の怖ろしさを知らないから、天皇守護組織が味方であることの問題点も分からないのだろう…

植民地支配は悪だから…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)で、大正天皇と日本守護組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)が味方であるのは問題だと繰り返し書いても、日本による植民地支配について何も知らないオタクには分からないのだろうなぁ…。
日本による植民地支配は「天皇の名の下に、八紘一宇達成のために」行われた。八紘一宇とは「天皇を父、国民を子どもとして、全ての世界を一つの家にする」という思想だ。天皇の名の下に行われたのだから、当然このゲームの世界ではヤタガラスにも植民地支配責任は生じる。そして植民地支配は悪であるから、「植民地支配で日本はいいこともした」なんて言い訳は通用しないのだよ。

植民地支配の実態を知らないのか?

日本による植民地支配の実態とはどういうものか。ゲームの舞台である1931年当時であれば、韓国や台湾の文化を破壊し、日本の文化や天皇崇拝を押し付け、逆らう人間を弾圧して拷問、殺害し、土地を奪い、搾取することだ。さらにゲーム上の将来は、中国も侵略して植民地にするであろう。これが実態だ。その責任はヤタガラスも、ヤタガラス配下のライドウも負うことになる。ライドウにその自覚はあるのか? 無いとすればもうヤタガラス配下のデビルサマナーなど止めてしまえばいい。
植民地支配の実態を知れば、ヤタガラスが味方であることの問題も分かるはずだが。しかし日本人は日本と近隣国の近代史をろくに勉強していないから…。

2021年9月16日木曜日

天皇や天皇家ゆかりのものをゲームに出すと、天皇系スピ好きの人にばかりウケたり、「天皇系スピの宣伝」と言われかねないのだが…

天皇や天皇家はスピリチュアル好きの人にもウケやすい…


日本では「天皇や天皇家は霊的な力を持っていて、日本を護っている」といった、天皇・皇室関連のスピリチュアルネタが存在しており、愛好家も居るようだ。
これはまさに『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)で、大正天皇守護組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)が「霊的な力で日本を護っている」設定の元ネタなんじゃないか? でも、こういうネタはスピリチュアル系の人にばかりウケてしまいがちなんだよなぁ…。

このゲームでは「天皇に霊的な力があるのは本当」ってことに…

天皇関連スピリチュアルなんて、現実じゃ胡散臭いものでしかないけど、このゲームではそれが本当になっているとしか考えられない。『メガテン』では神も悪魔も実在するし、超常現象も普通に発生するわけだし…。
つまり、ヤタガラスが日本を護ることが出来るのは、実は「ヤタガラスが守護している天皇に霊的な力があるから」なのではないのか? 天皇が居なくなっては日本守護が出来なくなるので、第七話で「呪われて危機に陥った大正天皇を必ず救え」とライドウに命じた…、と考えれば合点が行く。
ゲーム中では「天津金木」「祝詞」など、天皇家スピリチュアルにハマっている人が好きそうなものが出てくるが、こういうのも「天皇家スピリチュアルを宣伝している」と見なされて嫌われる可能性もあるとは考えなかったのだろうか?

2021年9月9日木曜日

マスコミが嫌韓・嫌中・反北朝鮮言説を垂れ流す時代には『ライドウ(Raidou)』シリーズは復活させるべきでは無いのだ…

嫌韓・嫌中・反北朝鮮を煽るマスメディア…


近年は、別に右翼媒体では無い一般マスコミでさえも「中韓は反日」だの「北朝鮮は日本を狙っている悪の帝国」だのと嫌韓・嫌中・反北朝鮮言説を垂れ流し、韓国ヘイト・中国ヘイト・北朝鮮ヘイトを煽るような時代である。嫌韓・嫌中・反北朝鮮思想に染まっているのは何も「右翼やネトウヨだけでは無い」時代…。
そんな右傾化した時代に『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)というゲームを復活させてはならない。何度でも書くが、これははっきり言えば「軍の大元帥である大正天皇や、侵略国家・大日本帝国を救う右翼ゲーム」だから、今の日本には相応しくない。右傾化している時代には相応しいように見えて「相応しくない」とは、どういう意味か? それは…。

「韓国ヘイト・中国ヘイトを煽るゲーム」になる恐れがある

そう、右傾化した今の時代では、このゲームに触発されて「韓国ヘイト・中国ヘイトを始めるゲーマーが出てくる可能性」が、2006年と比較すると高くなっているのが問題なのだ。
特に右翼媒体には触れないノンポリの一般人であっても、一般マスコミが嫌韓・嫌中・反北朝鮮言説を振りまくものだから、「北朝鮮は怖い、経済制裁は当然だ、北朝鮮と繋がっているらしい朝鮮学校は無償化しなくていい、反日の中韓とはもう断絶した方がいいのかも」なんて考えている可能性がある。つまり右翼でなくても今の人たちは「ややウヨっているのがデフォルト」になっているとしか考えられない。無論、日本の右傾化に反発する人々も居るわけだが、それは少数派だろう。
万一このゲームを復活させた場合、その「ややウヨった人たち」及び「バカウヨ」どもに「刺さる」可能性が高い。そして「天皇にまつろわぬ神を倒し、天皇と大日本帝国を護るライドウは素晴らしい。やはり大日本帝国と天皇は偉大だ。彼を見習って天皇嫌いの『反日』日本人と在日を排除しよう。そして次は、ライドウが中韓を滅ぼすようなゲームを作るべきだ」などと、あからさまな中韓ヘイト言説を垂れ流す者も現れそうだ。私はそれを懸念しているからこそ、ライドウは好きだが『超力兵団(Soulless Army)』及び続編、『ライドウ』シリーズ復活に反対し続ける。

2021年9月8日水曜日

「過去のことは今の人間には関係無い」って言うなら、空襲と原爆のことも忘れてみろ! それが出来ないならば「昔の侵略戦争や植民地支配のことは忘れろ」などと中韓に言う資格は無い!

昔のことは今の人間には関係無いって? 関係あるだろう…


ネトウヨ・バカウヨ連中は中韓の人に対してよく「かつての日本が中韓を侵略して植民地にしたことなど今のお前たちには関係無いだろう」と言うが、これこそが大きな過ちなんだよ。この言葉は『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第拾話で鳴海が言うセリフとそっくりである。
繰り返すが鳴海は第拾話で、天津神の子孫・神武天皇に日本から追放され日本を憎む神・スクナヒコナに対して「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」と言い放ってしまうのである。
そもそも、過去の歴史は今と繋がっているのだから、今の中韓の人にもかつて日本がやった侵略戦争のこと、植民地支配のことは関係がある。日本の侵略と植民地支配(日本は中韓に侵略し文化を根こそぎ奪おうとしたのだ)によって、その後の中韓の歴史は大きく変わったからだ。もし日本の侵略が無かったら、今の中韓の姿もまた違ったものになっていただろう。もしかしたら朝鮮戦争も起きず、韓国と北朝鮮に分断されることも無かったかも知れない。そして今の日本人には直接の加害責任は無いとしても、「中韓に加害した者たち」の子孫であることは事実だし、それが今の日本にも影響を及ぼしている。

それを言うなら空襲と原爆のことも過去のことだから、今の日本人には関係無いことになるよな?

バカウヨどもは、中韓に対しては「昔のことは忘れろ」と言うが、逆に日本が空襲や原爆投下に見舞われたことについてはしつこく「アメリカが悪い」と責め立てる…。これはダブルスタンダードだ。「今の人間には昔のことは関係無い」なら、「空襲や原爆のことも今の日本人には関係無い」ことになるのだがねぇ? しかも原爆投下に至った原因は「昭和天皇がなかなか戦争を終わらせなかったこと」なのにね。アメリカだけが悪いのでは無かろう。
本気で中韓に対して「昔のことは忘れろ」と言うならば、まず自分自身が「空襲と原爆のこと」を一切忘れてアメリカを責めるのを止めるべきだな! それが出来ないならば中韓に対して「昔のことは今のお前たちには関係無いから忘れろ」と言う資格は無い!
結局、バカウヨには「日本の加害史は忘れたい、しかし被害史は忘れたくない」という思いしか無いのだ。侵略の被害者であるスクナヒコナに「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」としか言えない鳴海もそのタイプであろう。そんな男が、まだ未成年のライドウを保護するのは好ましいことでは無い。

2021年9月7日火曜日

鳴海に育てられるとライドウは右翼化しそうだから心配だなぁ…。まあヤタガラスに仕えている時点で右翼なんだけど…

鳴海から悪い影響を受けそうだから心配だ…


昨日の記事。


ここから引用する。
ネットを見ていると、「明らかにバカウヨとしか思えない親が、子どもを歴史修正主義・嫌韓・嫌中のバカウヨに育てようとしている」ケースが時折見られる。

そう、明らかにバカウヨの親が子どもをバカウヨにしている例がある。

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の第拾話で、主人公・ライドウの上司である探偵の「鳴海」は、敵の「スクナヒコナ」(かつて日本に侵略してきた神武天皇に追放された神。日本への復讐心を持つ)に対して「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」などと、まるで嫌韓・嫌中のネトウヨみたいなセリフを言うわけだが、鳴海に保護されているライドウには悪影響があると思う。侵略の被害者に対してこのように言い放つ鳴海を見たライドウは、将来右翼化しそうだ…。まあ、天皇守護の超國家機関ヤタガラスに仕えている時点で実質的には右翼なのだが。

敗戦後「昔の日本がやったことは戦後生まれの日本人には関係無い…」と言い出しそう

このゲームの未来で日本が戦争に負けた後、鳴海やライドウはどこへ行くのだろうな。もしかすると戦時中は二人とも召集されて戦地で人殺しをしたのかも知れない。無事に日本に帰ったとして、探偵業を続けているとは限らない。筑土町も焼き払われている可能性があるから。私は、敗戦後はライドウはデビルサマナーを辞めると考えているが、鳴海も探偵を辞めているかも知れない。
そしてさらに未来、戦争のことが忘れ去られようとしている頃、ライドウと鳴海はあの戦争のことをどのように考えるのか。もしかすると「確かに我々は戦争で他の国に酷いことをしたかも知れないが、それは戦後に生まれた日本人には関係無いことだ…」とか、「いや、日本のやった戦争は正しかったのだ」と言う可能性はある。鳴海の第拾話でのセリフを見れば、そのような予測は成り立つ。

2021年9月6日月曜日

最近は「明らかにバカウヨとしか思えない親が、子どもをバカウヨに育てている」ケースが見られるが、その子の将来が心配だよ…。そんなバカウヨ二世(笑)には『ライドウ(Raidou)』シリーズはプレイさせたくない…

バカウヨがバカウヨを育てているなんて最悪じゃん…


ネットを見ていると、「明らかにバカウヨとしか思えない親が、子どもを歴史修正主義・嫌韓・嫌中のバカウヨに育てようとしている」ケースが時折見られる。あれはさすがに最悪だと思った。将来その子がどうなるのか目に見えている…。親の洗脳から解かれればいいのだが…。カルト宗教を信じている親子もあんな感じなのだろうか。
今のところバカウヨ、ネトウヨ層は中年が中心だろうが、バカウヨに育てられたバカウヨ二世が増えると「バカウヨ・ネトウヨの低年齢化」が進みそうなのが嫌だなぁ…。

バカウヨ二世には絶対に『ライドウ』シリーズ…特に初代はプレイさせるわけにはいかない!

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)は、明らかに「バカウヨ・ネトウヨの若人には好まれやすい要素の多いゲーム」だ。戦前日本が舞台であることも、天皇と国体保持組織・超國家機関ヤタガラスが味方であるところも、第七話で大正天皇を救えと強要される話も、天皇にまつろわぬ者を倒し大日本帝国を救うコンセプトも、すべてがそうだ。
バカウヨ・ネトウヨの若人ゲーマーがこのゲームをプレイすると、「天皇にまつろわぬ者を倒し天皇と国体を救う内容は素晴らしい」と称賛する可能性が高い。発売当時すでにそんな若人が居たかも知れないが、その若人が今では親になって「バカウヨ二世」を育てている可能性だってある。
この先、バカウヨ・ネトウヨの若人ゲーマーは増えるかも知れない。そんな時代に『ライドウ(Raidou)』シリーズ…、特に『超力兵団(Soulless Army)』は復活させないで欲しい。バカウヨ・ネトウヨ化した若人ゲーマーには絶対にプレイさせたくないから。

2021年9月5日日曜日

このゲームが右翼っぽいとか、天皇崇拝を美化しているっていうのは客観的な事実であって「独自解釈」では無いのだけど…

「独自解釈」では無く客観的な事実だろう…


私がブログで『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)は「天皇崇拝を美化している、右翼向けゲームである」と書くと、「それは桐嶋氏の独自解釈、主観だろう」と言う人が居るかも知れないので一応反論しておくが、これは私の独自解釈や主観では無く客観的な事実だ。
今回はそれについて詳しく述べたい。

第七話を見て「天皇崇拝を強要している」と思わない方が不思議だ…

まず、何度でも言うがこのゲームの第七話は「大正天皇としか考えられない『日本にとって重要な御方』を命懸けで救え」と、主人公・ライドウの味方をしている日本守護組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)に強要される話である。
この命令は絶対に逆らえないことと、味方キャラクターであるヤタガラスの使者や川野定吉(海軍兵)のセリフを詳しく検証すれば、「ヤタガラスは『天皇は命懸けで救わねばならぬ存在』と見ているわけだから、天皇を神聖視していることは間違いない」と分かるのではないか? つまりヤタガラスは間違いなく「天皇を現人神とする天皇崇拝組織」(国家神道にそっくり)であり、ライドウにも天皇崇拝・天皇守護を強制しているのだ。第七話を見て、このように捉えらえれない方が余程どうかしているよ…。
さらに第七話のみならず、このゲームの時代背景(1931年の日本が舞台。元号は架空の「大正20年」だが)や、軍人が多く出てくること、戦艦も登場すること、「天皇にまつろわぬ神(ナガスネヒコなど)を倒し帝都(大日本帝国の首都)を救う」ストーリーなども併せて考えれば、このゲームは明らかに「天皇好きの右翼受けを狙っている」のは事実じゃないか? 私だけの独自解釈では無く。
そして「天皇崇拝と、帝都(大日本帝国の首都)を救うことを美化する」のは、実質的には「天皇の名の下に行われる侵略戦争と植民地支配を美化していることになる」のも真実であろう。ライドウが大正天皇を救わずに、ヤタガラスと対立し滅ぼしに行く話であれば「天皇崇拝と戦争と植民地支配を批判するために作られたゲーム」となるのだが、このゲームにはそのようなシナリオは用意されていないのだから…。

2021年9月4日土曜日

「天皇守護組織が味方で何が悪い?」とか言う奴は、天皇制の問題と日本の近現代史をきちんと勉強しろよ…。天皇制の差別性も、日本の戦争も、天皇の戦争責任問題も何ひとつ学んでこなかったのだろう?

「天皇守護のヤタガラスが味方で何が悪い?」としか考えられない奴が多数派なのだろうけど…


私が『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)で「超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)という大正天皇守護組織が味方なのは問題だ」と言っても、「マウントを取りたいだけ」とか「それの何が悪い?」としか言わない奴らって本当に何様のつもりだよ…。ふざけるんじゃねぇよ。私がヤタガラスを批判しこのゲームの復活を阻止しようとしているのは、嫌韓・嫌中と歴史修正主義が蔓延り右傾化する今の日本を憂えているからだよ…。

まず歴史を勉強せよ。ただし歴史修正本は読むな!

まず、天皇制は身分差別制度であり、日本に住む私たちは「天皇と皇族より下の身分とされている」現実を知るべきだよ。天皇制があるから、様々な差別が無くならないんだよ。
そして、かつての日本は「天皇の名の下に」侵略戦争と植民地支配を繰り返した事実と、昭和天皇(大正天皇の息子)の戦争責任問題をきちんと勉強しろ。ただし「日本は植民地にいいことをした、侵略戦争では無かった」などという歴史修正本は読むなよ…。今はそれらの本ばかり目立つように書店に置かれているのは問題だ。
天皇制の問題点や、日本の近現代史を勉強すれば、『超力兵団(Soulless Army)』で大正天皇守護のヤタガラスを味方とすることの問題点も分かるだろう? ヤタガラスが味方なのは、差別制度を支持することと、天皇の名の下に行われる侵略戦争と植民地支配に加担することになるから問題なのだ。
私はたとえゲームであっても、「差別制度と侵略戦争、植民地支配に加担する主人公が出てくる」内容のものは許すことが出来ない。ライドウは好きだけど。

2021年9月3日金曜日

「このゲームの大正天皇は植民地を手放している」なんて説は通用しないよ。「偉大なる」明治天皇より受け継いだ植民地を、大正天皇が手放すはず無いだろう

この時代の日本は当然、台湾と韓国を植民地支配していた…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の舞台は1931年の大日本帝国であるが、元号は架空の「大正20年」となっている(史実だと「昭和6年」)。つまり、大正天皇が1931年になっても存命という設定だ(史実では1926年に死去)。
1931年だと、日本は台湾と韓国(朝鮮)を「天皇の名の下に」植民地支配していた。これは明治時代から続いており、日本の敗戦まで続いた。日本政府は植民地の人々から搾取を行い、それによって日本は発展したのだ。
このゲームで大正天皇と国体を守護している味方組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)は、当然その植民地支配にも関与していることになる。ゲーム上ではそんな描写は無くても、第七話で「天皇を救うようにヤタガラスに強要される」イベントを見れば、「ヤタガラスは天皇を護っているのだから、天皇の名の下に行われる植民地支配に反対するようなことは決して無い」と分かるはずだ。
なので、このゲームは「天皇の名の下に行われた植民地支配を正当化するような内容だ」と私は思っている。

「このゲームでは大正天皇は植民地を手放している」なんて都合の良い説が通用するはずは無い…

しかし、こういう話をすると「きっとこのゲーム上の日本では、大正天皇自ら植民地を手放しているのだから、ヤタガラスが植民地支配に関与しているわけない!」と言い出す者も現れるだろうが、そんな都合のいい説は通用しないよ。
大正天皇は、父である明治天皇から植民地を受け継いでいる。明治天皇は当時非常に尊敬されていた人物だ。その「誇り高き父より譲られた植民地」を、大正天皇が手放してしまうことは決して無いだろう。
もしもこのゲーム上の日本で、大正天皇が植民地を手放していたとしたら、植民地からの搾取が一切無くなるので、帝都は発展せず荒れ果てていたに違いないし、軍備も史実よりショボくなるので「超力戦艦ヤソマガツ」のような巨大戦艦(ロボットに変形する。元は海軍が捨てた戦艦らしい)も作れなかっただろう。
また、筑土町に居るNPC(軍人)と話すと、「我々の外国攻略の恩恵があってこそ、貴様らの平穏があるのではないか?」と言うことがある。ここで言う「外国」とは多分アジア圏のことだろう。これは「日本が起こした侵略戦争のこと」と、「日本は侵略の末に植民地にした国から徹底的に搾取し恩恵を受けていること」を現しているのだと思っている。そう考えれば、このゲーム上の1931年の日本でも、台湾と韓国からの搾取は続いているとしか思えないだろう。

2021年9月2日木曜日

「大正天皇をシナリオに深く関与させよう」とした時点で「右翼・左翼両方に配慮する」ことはほぼ不可能だから、最初から天皇は出すべきじゃなかったんだよ…

第七話のどこが問題かって? 大正天皇を救えと強要されることだよ…


何度も書いているが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第七話は「敵に呪われて床に臥せっている、大正天皇としか思えない『やんごとなき身分の重要な御方』を救うように強要される」ストーリーだ。
これのどこが問題かって? 「反天皇制の人の怒りを買うこと」、この一言に尽きるだろう。

右翼左翼両方に配慮することはほとんど不可能だよ…、天皇をシナリオに絡ませた時点で…

このゲームのストーリーは、全体的に「右翼や天皇好きには配慮しているが、反天皇制の人には全く配慮していない」のは明らかである。第七話以外でも「天皇に逆らう者たちを倒す」イベントがあるからだ。
そもそも、大正天皇その人(ゲーム上では天皇とは言わずにぼかしているが)をシナリオに深く絡ませてしまったこと自体が問題だよ。天皇をゲームのストーリーに深く関与させた時点で「右翼・左翼両方に配慮する」ことはほぼ不可能だからだ。
大河ドラマや歴史もの小説などでは近代の天皇(明治から昭和まで)が出てくるものがあり、これらも天皇の描き方によっては右翼か左翼の怒りを買うことがある。両方に配慮するとなると、「天皇は出すとしてもストーリーには深く関わらないようにすること」ぐらいしか無いだろう。天皇を「主人公が護るべき人」として描くと左翼の怒りを買いやすく、「主人公が天皇を倒す話」は右翼の怒りを買ってしまう。
そう考えると、やはりこのゲームを作る時に「大正天皇の存在を深く関与させたシナリオを作ろう」と考えた時点で手遅れだった、としか言えない。天皇をゲームのシナリオに深く関与させるとなると、「右翼を怒らせないように天皇を護る話にする(その代わり左翼の怒りを買う)」(このゲームの話はこちら)か、「左翼を怒らせないように天皇を倒す話にする(その代わり右翼の怒りを買う)」のどちらかを選ぶしかない。また、シナリオ分岐でどちらでも可能にすると、右翼・左翼両方の怒りを買ってしまう…。両者を怒らせないシナリオを作ることはほぼ不可能だ。
なので、やはり「大正天皇を出すのは最初から止めておけば良かったのに…」というのが私が出した結論である。

2021年9月1日水曜日

韓国人のことを「しつこく謝罪を要求する人たち」とか言う日本人の方が問題なんだよ。謝罪しなければならないことを繰り返してきた日本人の責任だよ

韓国人のことを「しつこく謝罪を要求してくる厄介な人種だ」と蔑む日本人の方が余程厄介者だよ…


日本のバカウヨにとっては、韓国人は「日本に対して何かとしつこく謝罪を要求してくる厄介な人種」となっているらしい。

韓国が日本に謝罪を求めるのは大抵は正当なことであり、そもそも「かつて日本が韓国を植民地支配したこと」や、「徴用工問題」、「日本軍『慰安婦(性奴隷)』制度」などの清算が出来ず、謝罪や補償もせず、「靖国参拝」(戦争賛美神社への参拝)などの問題行動を繰り返す日本政府自身に問題があるのだが。政府自身が歴史修正主義に走っているのも問題だよ。そしてそんな政府に同調する右翼、バカウヨたち自身にも問題があると早く気付くべきだ。

第拾話の鳴海のセリフはまさにそれだよ…

以前も書いたけど、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第拾話で、主人公・ライドウの上司である探偵の男「鳴海」が、敵ボスである「国津神・スクナヒコナ(ゲーム上では「神武天皇の大和統一による被害者」となっており、天津の子孫である日本人を恨んでいる)」に対して「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」と言うのだが、これは非常に問題があることは何度でも言っておこう。
このセリフは、日本のバカウヨが韓国人を「しつこく謝罪を要求してくる厄介な人種だ」と蔑むことと大して変わりは無い。「スクナヒコナは、直接的には何もしていない今の日本人にしつこく謝罪を要求してくる厄介な神だ」と言っているのと実質的には同じことだからだ。
別のブログでも書いたが、やはり第拾話で鳴海はスクナヒコナに土下座して謝るべきだったんだよ。「我々の遠い祖先が、あなた方国津神を大和から追放してすまなかった」と。未成年のライドウを預かる大人としてはそうするのが当然だろう。その方がライドウにとって良い手本になる。でも、あのセリフじゃあねぇ…。ライドウに悪い影響を及ぼしかねないので心配なんだよ…。