2021年7月31日土曜日

だから「バカウヨに喜ばれるようなゲーム」なのが「今の時代には」マズいんだってことよ…

前回の記事より

前回の記事。


『真・女神転生3ノクターン HDリマスター(Shin Megami Tensei III: Nocturne HD REMASTER)』(PS4、Nintendo Switch、Steam)でしか「葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)」というキャラクターを知らない人が増えたからと言って『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs. the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)と続編及び『ライドウ(Raidou)』シリーズを復活させたくは無い…といった話。

この中より引用する。
だいたい、この説明だけでも「このゲームは天皇家や天皇崇拝を称賛しているようにしか見えない。ライドウは天皇と大日本帝国のために戦っている国粋主義の人物なのか。当時日本に植民地支配されていた韓国や台湾のことは考えられないのか…。天皇制が身分差別制度であることにも気が付かないでいるのだろうか…」と、勘のいい人なら分かるだろう(バカウヨどもはむしろ歓迎するだろうがそれがヤバいんだよ…)。

ここで書いた「バカウヨ(注・「バカな右翼」のこと)どもはむしろ歓迎するだろうがそれがヤバいんだよ…」の部分だが、そうだ、これこそが『超力兵団(Soulless Army)』及び『ライドウ』シリーズを復活させたくない理由なのだ。今回はこれについて掘り下げてみたい。


「バカウヨのゲーマー」は多分中年以降に多いのだろう…、とすると…

現在の日本は歴史修正主義や嫌韓・嫌中が蔓延る時代であり、右翼、ネット右翼、バカウヨが増えたし、一般人でさえうっすらと「ウヨっている」ことも感じている。そしてそれはゲーマーやメガテニストですら例外では無いのだ。
ただ、その「バカウヨ」と思われる人は多分「中年以降の日本人」に多く、若者(二十代前半まで)はそこまでウヨってないのかもとは思う。若い子の間では「韓国もの」(ファッションなど)が流行っているので、中年以降の日本人ほど韓国に反発心は持っていないのではないか?
そうなると、バカウヨのゲーマー、メガテニストもまた中年以降という傾向にあり、それは『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』を知っている世代と被るのだ。若者はもう「ライドウが主演するゲーム」なんか知らないのではないだろうか(そもそもPS2のゲームをプレイしたことが無い人も多いのでは)? 最後に出たのが2008年だし。
そうだ、『ライドウ(Raidou)』シリーズ…、特に『超力兵団(Soulless Army)』は天皇を救ったり天皇にまつろわない者を倒す話なので中年のバカウヨゲーマーに喜ばれがち…、なおかつ世代的にもライドウのファンである可能性もある…、とすれば、「万一『ライドウ』シリーズが復活したとすれば喜ぶのはバカウヨのゲーマーばかり」になってしまい、「韓国好きで、別にウヨっていないし、ライドウを全く知らない若者には全然刺さらない」のではないか?

今出せば「バカウヨのゲーマーに刺さるから」っていう理由で復活させるのは愚かなことよ…

まさかとは思うが、今のアトラス社員の中に「右傾化した今の日本なら、天皇を救う右翼ゲームである『超力兵団(Soulless Army)』と『ライドウ(Raidou)』シリーズは受けるから復活させた方がいいんじゃないか」なんて思っている者が居たりしないだろうな…? その可能性はうっすらあると私は感じているが、もしそんな者が『ライドウ』のリメイク作なんかの企画書を持ってきたとしても、多分上層部が「それはマズい、韓国嫌いのバカウヨを増長させてしまいアトラスとセガの評判が落ちる」(いやもう落ちているとも言えるが)として止めてるんじゃないか、と信じている(笑)。
だいたい、「時代の空気に合うから」と言ってもさすがに「ネトウヨがやっている韓国へのヘイトスピーチを元にしてゲームにしよう」なんて考える者は居ないだろう(そもそも商用ソフトとしてはゲーム倫理違反。ただアトラスのPS4ソフト『ペルソナ5(Persona5)』では「日本軍『慰安婦(性奴隷)』をあざ笑うネトウヨのセリフをゲーム中に用いている」として批判されてたらしいが)。それと同じことよ。「今の時代だとバカウヨに喜ばれるから」なんて理由で『超力兵団(Soulless Army)』及び『ライドウ(Raidou)』シリーズを復活させるのは、たとえ買う人が少ないとしても間接的にはバカウヨの行う「歴史修正主義、韓国人差別、中国人差別、在日差別、ヘイトスピーチ」に加担していることなるのだぞ?