2022年10月12日水曜日

日本人は植民地支配と戦争に関して「加害者意識」が低いものだから…

 『古事記』を利用してアジア征服を狙った日本…

大日本帝国時代の日本は『古事記』は現実だと国民に思い込ませて、これを利用してアジア征服を狙っていた。「天皇は神の子孫なのだから日本は偉い、だからアジアを支配してもいいのだ」と勝手に思い込んで…。

だが、今の日本人には「古事記を利用してアジア征服しようとした日本人の子孫だ」という加害者意識はあまり無いと思う。

『ライドウ対超力兵団』のシナリオでは『古事記』を利用したことを反省しているようには思えない…

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の世界観とシナリオでは『古事記』の天孫降臨、神武東征などが現実のものとして描かれ、なおかつ主人公のライドウは「天皇と大日本帝国の首都を守護する」立場である。

このゲームは「古事記を利用してアジア侵略を目論んだ日本人の子孫」が作ったものであるが、製作者にはその自覚があるようには思えない。だから第拾話で鳴海に「過去のことは今の俺たちには関係無い」と言わせてしまったのだろう。

『超力兵団(Soulless Army)』は、間違いなく日本以外のアジアからは反発を買うであろうから、アトラスとしても今では復活はさせられないのだと信じているけど…。でもその「反発を買う理由」を正しく理解しているとは思っていない。単純に「大正ロマンものは韓国では嫌われるから」程度にしか思っていないのかも知れない。大正ロマンが嫌われがちなのも、日本がかつて犯した罪のせいではあるけど。