2022年5月14日土曜日

「お前の行動が朝鮮と台湾を苦しめているのだ」と言われて改心する『ライドウ対超力兵団』だったら見てみたかったのに…

ヤタガラスに逆らう話だったらよかったが…


何度でも言うが『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2)のダメな点は「天皇守護組織・超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)に逆らうような展開が用意されていない」ところだよ。

ヤタガラスに従うことしか出来ないのは、要は差別制度である天皇制を認めろ、天皇が起こした戦争や植民地支配を支持しろ、というメッセージになってしまう。

「お前の行動が隣国を苦しめているのだ」と言ってくれれば…

敵の宗像や伽耶に憑きし者さえも、「お前が大日本帝国の首都と天皇を守護していることが、日本に支配されている朝鮮や台湾の人々を苦しめているのだ」と言うことは決して無い。

むしろ私は、宗像か伽耶に憑きし者にそう言わせたい。そしてライドウ自身も、自分の行いが隣国を苦しめていることを知って改心し、ヤタガラスと日本を滅ぼす方に回る…、という話だったら見てみたかったのだ。

しかしそんな話にしなかったのは、右翼の抗議を怖れたためだろう。